大河ドラマ「どうする家康」感想 第38回から最終回まで

日曜日の感想更新が忙しくなってきたので大河ドラマの感想をまとめることにしました。

 

10/8 第38回「唐入り」

秀吉が朝鮮出兵を決めた回。三成のドン引きした表情が印象的。瓜売りにてふたたびまつじゅんの歌と踊り。瓜売りの回も真田丸を思い出してしまう。それにしても茶々が魔性の女すぎないか。秀吉が天下とってからずっとこの不気味な雰囲気が続いているのでほんとうに怖い。秀吉周りは話の展開が早い。

 

10/15 第39回「太閤、くたばる」

タイトルズバリすぎないか・秀頼誕生。ついに作間くんが産まれました(違います)展開早いのでそんなにしないで本役になるのでは。真田丸のときといい晩年の秀吉は秀頼かわいさと年齢で判断がおかしくなってきているという解釈は共通しているのかな。でもムロ秀吉はずっと不気味で怖いのは共通している気がします。遺言の件で真田丸の「眠くない」を思い出し、ベルも同じじゃん!と思っていたのは許して欲しい。酒井忠次も退場。弱っていてもえびすくいとなるとシャキっとする忠次殿。若い頃からずっと殿を支えていた家臣の一人ですもんね。秀忠にむかって頼朝公が降りてきたようだと言っていたので、頼朝はこなくていいと本気で思った鎌倉殿視聴者です。

秀吉は確かにめちゃくちゃにして放り出していくな。忠次も秀吉も皆家康に託して亡くなっていくのだ。吐血(?)で苦しむ秀吉にあんなことを言っても亡くなるときは動揺するんだな茶々と思いました。次回まつじゅん家康がますます家康ぽくなってきますなあ。

 

10/23 第40回「天下人家康」

秀吉が亡くなり、残された石田三成は合議制を提唱するが、そんなにうまいこと話がまとまるわけがない。そんなことは昨年の大河ドラマを見ていればわかるのである。毛利輝元上杉景勝が吹越さんと津田さんなので特捜9ファンとしては嬉しい。石田三成は頭はいいと思うし、秀吉のあとを務めたい気持ちはわかるんだけど、家臣の気持ちを理解しきれないんだろうなと。

 

 

10/29 第41回「逆襲の三成」

逆種のシャアではない。直江兼続大野治長など真田丸で見知った名前が多くて嬉しい。TAKAHIROさんもけっこうな美声でありました。村上新悟さんの直江状朗読が残ってないのは痛い。石田三成に切なさやら、反旗を翻すのはやめておきなとか様々な感情がよぎった回でした。治部刑部熱い。でも家康は三成のこと認めていたからほとぼりが冷めたら戻って欲しいと思っていたのだろうし、三成だって家康のことを認めていたところはあったと思うのです。でも太閤殿下が作り上げたもの守りたかった面もあるのだろうなと思いました。

 

11/5 第42回「天下分け目」

小早川秀秋は今年も浅利陽介さんがやってくれると思ってました。

石田三成が挙兵をする。三成は天下を取るに値しないとかけっこうな言われようである。真田は犬伏の別れのあとなので真田信幸しか来ない。昌幸と信繁は三成につく。三成も家康もあちこちの大名に手紙を送っていたようなんだけど、各地でどちらにつくか様々の思惑があったんだろうなと思います。それでどちらにもつけばどちらかは残ると判断したのが真田だからねえ。

 

11/12 第43回「関ケ原の戦い

戦国大河最大の出来事といっても過言ではない関ケ原の戦い。そのため結果を全てしったうえで見ていることになるので、三成が気の毒になってきてしまう。秀忠が間に合わないことも小早川秀秋が来ないことも。直政の一人称「オイラ」がすごくしみました。直政はこのときのケガがもとでこのあと少しして亡くなったそうですね。関ケ原の戦いが終わって真田昌幸と信繁は九度山に蟄居することになったんでしたっけね。三成と家康の再会が悲しかったですね。演者2人は友人同士というのがまたね。ずっと星を見て、語り合える仲だったらよかったのにね。戦なき世と簡単に言うけれど、戦乱を求める心はずっとあると。それは家康のなかにもあるのだと三成は言う。

本編とは直接関係ないのですが、吹越さん演じる毛利輝元が茶々の前で弁解して平手打ちされるところに特捜9の青柳さんみを感じました。あーいう吹越さん見たことある。

 

11/19 第44回「徳川幕府誕生」

オープニング曲がこの回のみピアノアレンジに。映像もいつもと違う。キャストに「豊臣秀頼 作間龍斗」と出てきたときは待ってました!という感じでした。あくまで茶々は秀頼が大きくなるまで天下を家康に託すという考えなんですね。いつかは徳川から豊臣に天下を取り戻すと。千姫と秀頼の縁談をこの頃から考えていたのか。家康を信じるなと幼き秀頼に教えこむ茶々殿怖い。それと対照的に秀忠は若干のん気なところがある。真田丸だとそばがきの頃ぐらいですかね。九度山あんなにガラ悪いところでしたっけ。関ケ原の戦い豊臣軍の内乱いすぎない。まだ戦は続くと考える家康。

それにしてもじいまつじゅん家康のかわいさったらないな。そして御簾の向こうから現れた作間秀頼のさわやかイケメンぶりも最高。

 

 

11/26 第45回「二人のプリンス」

二人のプリンスとは徳川のプリンス秀頼、徳川のプリンス秀忠のこと。作間くんの秀頼は前回から本格的に出ましたけど、いやあいいですねえ。舞のシーンもダンスの種類は違えど踊り慣れてる感あるというか(これは殿のえびすくいにも感じました)初期の頃からの家臣はもう本多正信くらいしか残ってないけど、正信だいぶ長生きなのでは。天下は今一時的に徳川の下にあるだけど、秀頼が成長したあかつきには豊臣の下に戻してもらうのだと孫の前で言える茶々が怖い。事務所問題でいろいろあるけれど作間秀頼と松本家康が芝居でがっちり絡むシーンは胸熱でした。まつじゅんも岡田くんとがっちりやってましたもんね(いろいろな意味で)国家安康 君臣豊楽の鐘のエピソードは知ってます。今の感覚だといちゃもんつけすぎでは?とかこじつけが過ぎると思うのですが、当時だと今より言葉に敏感だったのかもしれないからこそ大きな争いを生んだのかもしれません。

 

12/3 第46回「大坂の陣

真田丸のときに大坂五人衆にハマってしまったので(オカケンさんと今井さん見たくて舞台行ったくらい)今年も楽しみにしておりました。前回は豊臣側に肩入れしていた記憶があるのですが、徳川の側から見るとまた違った印象を持ちました。豊臣側に肩入れと言っても、大坂の状況がかんばしくないことはわかったうえで見ていたので、そこは変わらなかったかな。自分の孫の嫁ぎ先である大坂城に大砲を撃ったのは家康の本意ではなかったと思いたいけれど、これが戦という醜いものだということを秀忠に伝えたかったのだろうと思いました。徳川に勝つことしか考えておらず、とにかく怖い茶々だけど秀吉が息絶えるその瞬間やとっさ千姫をかばったところとかふと見せるやさしさが印象に残ります。

 

12/10 第47回「乱世の亡霊」

乱世の亡霊とは家康自身のことなのだ(感想を書こうと第43回を見返していて、三成に戦乱を求める心は家康にもあると言われていたことを思い出しました)

どうしても真田丸のことを思い出してしまうのは仕方ない。茶々は母お市とともに家康が来てくれることを待っていたのだ。その気持ちが裏切られたことにより、徳川を憎むようになっていたのでした。その茶々が作り上げた理想が秀頼。自分のやりたいようにやりなさいと言われても母にあのように育てられたらあのようになるのも仕方ない。真田丸ではラスボス的な存在だった大蔵卿が登場。しゃべらない大蔵卿怖い。大蔵卿真田丸のときはけっこう憎まれ役でした。ところどころ映るい六文銭と赤備えにおっとなってしまう。大阪の浪人たちがタチが悪かったのはわかる気がします。戦が生きる理由のようなヤカラの集まりでしたもんね。それにしても作間くんの秀頼ほんとにいいですよね。来週はいよいよ最終回かあ。

 

12/17 第48回「神の君へ」

アバンもオープニングなく本編へ。大坂城の最後が壮絶でした。茶々と秀頼の自害シーンがとても悲しくて。作間くんの秀頼様最高でした。ここまできたらもう家康の最後は近いわけで、広間に一人臥せっている殿のもとに瀬名と信康が出てきたときはついに殿にお迎えがと思ったのですが、まさかそこからいちばん楽しかった頃に戻るとは思わないじゃないですか。殿にとっては神の君になった今よりも、家臣団になんやかんや言われている時代が楽しかったんだろうな。この展開ならオープニングにキャスト陣出ない方がいいわ。あと小栗くん出演が。小栗くんは鎌倉殿のまつじゅんと違ってサプライズじゃないんだと思ったけど、あれは言われないと小栗くんだとわからないわ。いや知っていてもとまどう。小栗天海に源頼朝を語らせたのは古沢さんの遊び心ですね。

 

松本潤さん。「どうする家康」完走おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。途中事務所問題で気をもんだ時期もあったかと思いますが(というかあさイチのアナウンサーの発言から確実にあったろと思っている)無事に終えられたことはなによりです。徳川家康という人物は大河ドラマで何回も取り上げられているし、どうする家康では徳川家康のまた違った一面を見せたかったのだろうなと思うのですが、個人的にはそれを意識しすぎな面もあったかなと思っています。なにより序盤の回想的な書き方で時系列を理解するのに苦労しまして、いだてんのときも同じようなことを感じていた方がいただろうと思いました。その意味では後半になってからの方が見やすかったです(個人的)わたしが知っている大河ドラマで見てきた家康とは違ってたくさんの家臣団を出すこともできましたし、まだ家康が家康になる前のことを見られたのはよかった思います。真田丸でも軍師官兵衛でも完成された徳川家康だったので。

 

まつじゅんの写真集気になるけど、予約全然間に合わなかったんですよね。