金田一少年の事件簿「露西亜人形殺人事件」(2014年感想)

※2001年当時の感想はこちら

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黒死蝶殺人事件だけ借りてくるのももったいないので一緒にこのドラマを借りてきました。今でも原作で1番好きな話だし、まつじゅん版の高遠遙一を見たいなと思ったからです。コミックは2000年に出ていて2001年9月にはドラマになっているんですね。当時もドラマ化早いと思ったのは気のせいでなかったようです。そうかと思うと「鬼火島殺人事件」のように17年の時を経てドラマ化される作品もあるし。ロケの問題とか色々あると思うけど、ドラマ化される作品されない作品はタイミングもあったりするんでしょうね。

山之内恒聖の遺産相続候補者に佐木が選ばれ、そこにはじめ、美雪、剣持警部がくっついていきます。露西亜館の外観はさすがにCGでしょうか。これ建物の内部シーンのロケはどこなんだろう。よく出てくる大谷石採石場跡地に似ているけど、こんなに細かい室内無理だよねえ。だけどどっかのシーンではじめちゃんと高遠の息が白いシーンがあったから、可能性はありそう。原作でもそうだけど山之内先生のビデオメッセージが気分悪い。もう5人で遺産争いをしろって言っているようなものだもんな。もっと後味悪いには事件が解決した後に山之内先生本人が書いた小説が編集部に届くところだと思っています。その後味が悪いところも含めてこの話は好きなのかもしれません。あと暗号に見立てて事件が起こる話がわりと好きなところも大きいかな。

原作だと剣持のオッサンはいないので、オッサンが高遠に撃たれたりするのはドラマのオリジナル要素かな。警察手帳が古いタイプであることに時代を感じました。やはり内藤さんがオッサンだとそのシーンだけ雰囲気がテレ朝の刑事ドラマぽくなる。神明先生は元宮崎県知事か。そういえばこの事件は首切られたりとかわりと残酷な殺し方されるのだった。これも今の時代だと厳しいのかな。あと最後の芝居が凝っていて打ち合わせを想像するとおかしい(笑)それとNeoが始まってから疑問に思っていた制服問題も解決しました。ラストシーンでようやく制服姿の2人がきた。やっぱり制服違ってた。学ランとセーラー服だったよ。あの不動高校の制服は着てなかったんだ。

 

この事件の高遠さんは殺人コーディネーターではなく候補者の幽月さんが連れてきた助っ人。風船で逃げる姿に「怪人二十面相か」とつっこみたくなった。藤井さんは当時36歳だから高遠役としてはちょっと年齢が上な気が(ナリヒロさんは31歳)露西亜人形は怪しい高遠さんでいいんですけど、魔術列車のマネージャー時代の高遠さんがどんなだったか気になるぞ。ドラマ中で魔術列車のワンシーンが流れたけど、まつじゅんの声が高くて若いな。魔術列車はまつじゅんが連ドラ以上にクールなはじめちゃんなので今見られるかなあ。藤井さんの高遠とナリヒロさんの高遠はまた違いますよね。うまく言えないけど、ナリヒロさんの方が変わり者要素が強い気が。藤井さんが怖いなら、ナリヒロさんは不気味というか。高遠さんは謎めいた要素って必要ですし。それが藤井さんにはちょっと不足していたかなと思いました。

明智警視と高遠さんは実写化にあたってファンの間でキャスティング問題が勃発する役だと思っています。堂本版の明智警視はちょっと違ったと思うし。高遠役も年齢と外見を兼ね備える役者さんてなかなかいないんじゃないかなと。私は成宮寛貴が個人的に好きなので高遠役も「いいじゃん」と思いながら見ていますが、原作ファンからしたらちょっと違うんじゃないか?と思う人もいるだろうなと。実はビターブラッドを見ていて、ミッチーがやっていた貝塚を何回も高遠ぽいと思ってました。原作の高遠を忠実に実写化したらこんな感じなんじゃないかと思ってました。どっちかというとミッチーは明智警視のイメージでしたが、高遠役もありかもしれないと思いました。ただミッチーこそ年齢考えると難しいのですが。明智警視は原作だと28歳でしたっけ?剣持警部よりも年下なのは絶対ですから。

 

最後は話がそれました。

4代目はじめちゃんも折り返し。後半もドラマを楽しみたいと思います。