知的探検スペシャル時間の迷宮(2001.2.12~2001.2.15)

四日間も連続でゴロちゃんが出ている番組を見られることはあまりないので、企画を聞いたときは嬉しかったです。単純に内容だけ見るとちょっと満足できなかったところもなくはないのですが(もう少し内容を深めて欲しかった気もします)全体的な構成とかは良かったと思います。4夜の中で1番気にいったのは2日目です。稲垣さんの忍者姿と「にんにん♪」も良かったのは言うまでもないのですが(おい)時間というテーマに1番密着し ていたのが2日目だったと思います。普段何気なく存在している時間も誰かによって決められたものなんだなと思うと不思議な気がしました。3日目は見ていて怖かったです。そんなことまで可能になってしまうのかと思いながら見ていたのですが、以前特命で21世紀大予測スペシャルを見ていたときに感じた気持ちと似ていました。腕をつなげる手術を見ていたら何故かブラックジャックを思いだしました。またこんな番組でゴロちゃんにナビゲーターをやって欲しいなと思いました。個人的にこのテの番組は大好きなのでまたの機会を楽しみにしております。

 

各回感想

第1夜「9秒の詩を書く男」

今更に「1夜」なんだということに気づきました。この日はスポーツと時間ということがメインでした。100メートル走における100分の1秒の壁とか、松井選手が速いボールを長く見ることとか、スポーツマンの時間の使い方とか感じ方をテーマにした回でした。吾郎ちゃんの出番はあまり多くなくて、ちょっとファンとしては物足らないかもしれません。衣装は白のコートに白のタートルでした。

 

第2夜「一億年のタイムキーパー」

時間はどのように決められているか?がテーマでした。よく考えてみると1秒ってどうやって決められているかは知りませんでしたね。これまでは太陽を基準にしていたけれど、それだと1秒の時間が長くなったりするので今は原子を基準にしているそうです。てことは、今と1秒の基準が違った時代があるってことなんですね。なるほど。前夜とは違ってこの日はわりと吾郎ちゃんの出番が多かったです。昔、忍者は猫の目を時計にしていたそうです。それで忍者の格好をしていたのです。そして忍者姿で「にんにん」って(笑)かわいい。それにしても「猫と稲垣吾郎」って絵になるなーといつも思います。どっちもかわええ。

あとおもしろかったのが江戸時代の時間です。江戸時代の幕府は役職によって出勤時間が決まっていたそうで、重役ほど遅かったそうです。これが今の「重役出勤」の語源なのかなと思いました。そして「欠け落ち」の語源も江戸時代にあるそうで。今とは意味が違うのですが夜になっても帰ってこないと脱藩したとみなされて、それを欠け落ちと言ったそうです。この回では吾郎ちゃんが砂時計を作ってました。前夜に引き続いて衣装は白のコートと白のタートルネック。いいな~。砂時計ってなんか好きなんですよ。あの砂の落ちていくのを見ているのが好きです。

 

第3夜「3001年に目覚めたら」

タイムマシーンの話から始まります。技術的な研究を進めている学者さんを紹介していました。タイムマシーンはSF小説にはよくあるけれど、実際に使えるようになるにはどうすればいいのかと言われると分からないことも多いですよね。昔の時間にまた行くという感覚がよく分からない気がします。でもこの回はタイムマシーンよりも精子卵子保存の話がメインだったように思います。動物が絶滅した時に備えて動物の精子卵子を保存しておくのだそうです。だいたい2000年は保存可能だそうです。これはもちろん人間にも応用可能で、この手段を使えば亡くなった男性の精子を保存しておいて数年後にそれを人工授精するということも紹介していました。ここまでくると時間というよりは生命倫理の話に近いのではないかと考えました。実際にできてもそれが倫理的にはどうなのかという問題はいつまでも残ると思います。

テロメアという命の時間を決定する遺伝子の話は前に何かの番組で見たような気が。あとは移植の話ですね。他人の腕を移植するという話はブラックジャックを思い出さずにはいられなかったです。漫画だけの話じゃないんだなと感心してしまいました。ティシューバンクの話は加工している映像がリアルで少し怖かったけど、そういう利用のしかたもあるんだなって思いました。日本にはまだないそうですが、これからできるかもしれません。

人工臓器や器官もそろそろ実用化されているものもあるんじゃないのかな?たとえ自分が亡くなったとしても自分の一部は誰かの中で生き続けている。そう考えると不思議な感覚です。それがこの回のオンエアで言いたかったこのなのかもしれません。

 

 

第4夜「0.1秒の永遠」

この日のテーマは時間にまつわるミステリーかな?ちょっと特命ちっくな感じ。緊急事態になるとスローモーションに見えるのは何故か?これは緊急事態に遭遇するとそれに対応するために大量の情報を入手するので、処理する為に時間がかかるからスローモーションに見える、ということを言ってました。あとおもしろかったのが、なんで大人になると時間の流れが早くく感じるのかという話です。

子供と大人では活動量が違っていて、子供の方が圧倒的に多いんだそうです。それが時間感覚に関係しているのではないかと指摘していました。あと経験によっても時間感覚が変わることもあるので、色々なことを経験している大人には大人なりの感覚があるのではないかということです。

これは自分でも実感していることなのでうなづいてしまいました。なんで小学生の頃はあんなに時間があったんでしょうかね。小学生まではとても早寝だったので夜9時には寝ていたんですが、今思うとあんな早くに寝てやるべきことがこなせていたなと思います。今は早く寝ることすら惜しいと思う時もありますから。それだけ大人になってきたと解釈すべきなのかもしれません。小学校の6年と中学・高校の6年て同じはずなのに中学と高校の方が短く感じたりしますもんね。これからもっと1年は早くなっていくんだろうな。