ホテルビーナス

この映画を見終わってまず感じたことは「音」の印象が強い映画であるということでした。映画の随所で使われているラブサイケデリコの音楽とチョナンが踊るタップの音。
すごくそれが印象に残るのです。特にタップは何かを伝えるメッセージのように聞こえたりもしました。映像はそんなに派手ではなくてセピア調のような感じを受けました。映像よりも音に力を入れていたのかなと思ってしまいました。舞台設定もけっこう謎ですもんね。ロケはロシアのウラジオストクだそうですが、共通の言葉は韓国語。すごく無機質な街という印象を受けました。韓国語を話すけど韓国ではなかったです。

肝心のチョナン(つよぽん)はまず思ったことは髪が長いなーということでした。撮影時期の関係で長い時期の撮影だったことはわかっているんですが、徹朗さんの短い髪を見慣れてしまった今となってはあの長い髪は新鮮でした。エプロンをしてキッチンに立ったり、洗濯物をするチョナンは恐ろしくスタイルがよくてかっこよかったです。噂の筋肉はそんなに分からなかった気がします。脱いだシーンなんてわずかだったと思うので。

なんかこの映画の感想ってうまくいえないんです。心になんらかの傷を抱えた人が集まるビーナスカフェ。生きづらさを抱えても生きていかなければならない世界。そんな人たちを描いたというのは分かるのですが、それがうまく言葉としてまとまらない。ストーリーを追うというよりは、1人1人の物語を合わせたという感じなのかなと思いました。もしかしたらあと1回ぐらい見たら別の感想も出てくるのかもしれないけど、今はこんなことしか書けません。映画見てすぐ書いたらまた違ったんだろうけど、ちょっと時間が経ちすぎました。

慎吾の登場はびっくりでした。本気で知らなかったので(笑)しかも役名はBera-bera Strangerって「ベラベラな奇妙な人」ですか!