太陽2068

太陽2068
作:前川知大
演出:蜷川幸雄
会場:Bunkamuraシアターコクーン
観劇:2014年7月8日マチネ

もともと興味ある俳優さんではあったのですが、相棒のカイト役にていっそう好きになった成宮寛貴(以下ナリヒロ)さん。昨年の大河ドラマ「八重の桜」の松平容保役で自分内ブレイクをはたした綾野剛(以下あやのご)さん。この2人が舞台で共演するなら行くしかないでしょ。ということで行ってきました。そしてAKBを卒業した前田あっちゃんが初舞台ということで話題性も高かったこの舞台。案の定チケットは売り切れでトップコートの先行で無事入手できてよかったです。本命の舞台じゃないしということでA席2階での観劇となりました。

内容がSFということであまり馴染みないジャンルなのでちょっと心配がありました。たぶん舞台ではは初めてかな?ノクス(頭脳明晰で若く健康な肉体を長く保つことができるが太陽の下では活動できない)とキュリオ(旧人類。老いるが太陽の下で活動できる)の説明は話の中ではあまり出てこなかったように思うので、そこは開演前に少し頭に入れておいた方が話を理解しやすいと思います。その根本部分が分かっていないと厳しいかもと思いました。
色々と見どころはある舞台だったと思いますが、自分の目的があやのごとナリヒロだったので、その2人のやりとりが印象に残っています。実年齢は同じ1982年生まれの2人ですが、劇中での年齢は鉄彦が18歳の森繁が23歳。鉄彦はちょっとおバカなワンコみたいで(これでも誉めてます!)かわいいし、立ち小便のシーンでズボンを下ろした時はびっくりしたよね。すぐにオペラをかまえようとしてごめんなさい。上着が長いから見えないんだけどさ(笑)それに対する森繁はどことなくクールで落ち着いていて大人な印象。髪型も変わってましたね(比較対象がS12のカイトだけど)この舞台が終わったらすぐに相棒だろうから、カイトもこんな感じの髪型でいくのかな?普段は相棒のカイトでわんこなポジションであるナリヒロさんなので、久しぶりに大人な感じを見たと思いました。いやあナリヒロさんてかっこいいんだねえ。

鉄彦にしてみればノクスである森繁に興味津々で、毎晩通いつめて交流を深めていくのが微笑ましかったです。この2人がけっこう客席降りが多くて、正直この時ばかりは1階席が羨ましかったです。2階席だとさすがに見えないんですよ。鉄彦はノクスに憧れていて、一方で結(前田敦子)はノクスになることを拒否してキュリオのままでいることを望んでいた。でも最終的には鉄彦はキュリオのままでいることを選び、結はノクスになることを選んでいる。最後になってこの事に気付いたんだけど、理由は何だろうと?結のきっかけはたぶん四国の件キュリオに失望したからだと思ったんだけど、鉄彦の場合はなんだろう?鉄彦は鉄彦でノクスに失望したからだと思っているからなのかな。最後に鉄彦と森繁が旅に行こうとなった時に後の搬入口が開いた演出にはかなりびっくりした。これマチネとソワレだと少し演出が違ったようなので、両方見てみてかったな。

だいぶ後になってから感想をまとめたので2人のこと以外あまり覚えていないという状態でした。本当はもっと色々と展開があるストーリーなんですよ(鉄彦のお兄さんの事とか、拓海のこととかね)WOWOW放送の録画はしてあるので、それ見てからまた書こうかなと思っています。
あやのごさんは蜷川さんの舞台は初めてだったそうです。気が付けばあやのごさんの出演作品はかなり見てますね。連ドラだと大変だから単発と映画ばかりだけど。これってもうファンなんですかね。ナリヒロさんは蜷川さんの舞台は7年ぶりだったそうです。前に蜷川さんの舞台で女装したというのは聞いたことがある。今は相棒があるから大変だとは思うけど、また舞台のナリヒロさん見たいなあ。願わくはまた吾郎さんと共演して欲しいです。舞台でもドラマでも。

チケットを取った頃はここまで予定が立て込むと思っていなかったので、正直いうと観劇の朝から疲れていました。それでも無事に行ってこられてよかった。