Mの悲劇(2015.1.11記)

 

Mの悲劇 DVD-BOX

Mの悲劇 DVD-BOX

  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
 

 

 少数派だと思っていますが、吾郎さんが今まで出演した連続ドラマで一番好きな作品です(次点は福家警部補の挨拶)本放送は完走、うっかりDVD-BOXまで購入し、2008年に「佐々木夫妻の仁義なき戦い」の放送中の深夜の再放送まで録画して見ていたぐらいの作品です。全体的にかなりツッコミがいのある作りになっておりますが、美沙(長谷川京子)から衛(稲垣吾郎)の復讐がメインと思わせて実は…という後半の展開はかなり盛り上がりました。 DVDの感想というか、本放送と再放送の時に書いていた全話感想をまとめました。以前にブログに載せていた時は本放送と再放送の感想を別の色で分けていたのですが、テキスト化した時に一部分からなくなってしまいました。明らかに再放送の感想と分かる部分は青字にしました。

 

<第1話>

タイトルに「悲劇」とついているのでちょっと重めな感じで始まるのかなと思ったら意外に軽いタッチで始まったのでびっくり。衛のプレゼンシーンは東京海上のCMを思い出さずにはいられませんでした。なんか災難に巻き込まれるところに共通点があるのではないかと。 衛が災難に巻き込まれているところは見ているこっちがドキドキするというか、吾郎さんの発言じゃないけれど切なくなってきます。特に取引先とのやりとりのところでは衛のついたウソがだんだんバレいるところが気の毒でもあり、でもそこがおもしろくもあり。ここのおもしろさは古畑任三郎で犯人が古畑に追い詰められているシーンのおもしろさと同じかもしれないと思いました(話それすぎです)そして吾郎さんの脱ぎっぷりも見事でした。夢の中で美沙と有紀に追い詰められているシーンはなんかおかしかったです。第1話の段階ではまだ分からないとこだらけです。途中で衛を襲った男性も気になるし。なにより衛にとっての恐怖はどうして自分がそういう目にあうのか分からないというとこにあると思います。理由が分からずに自分の身に降りかかってくるのものは本当に恐怖ではないでしょうか。有紀とは誤解が解けたようだけど次回ではまた誤解を招きそうな予感。ブランチでの話しではないけれど、衛が美沙によってすべてを失われた後にどうなっていくのか楽しみです。 なんかあんまり感想になってないな。ドラマの内容を楽しみつつ、吾郎さんのビジュアルも楽しんでいたとそんな感じです(笑)ところで。衛の一番の味方であるように見える久保明が一番怪しいと感じてしまうのはサスペンスの見すぎでしょうか(汗)

 

<第2話>

もうこのドラマの登場人物全てに何か裏があるような気がしてきました。美沙はともかく、あの宝石屋の店員と知り合いということはあの店員も何かをつかんでいると思います。成宮君(役名わからん)と有紀が知り合いだったのも意外でした。とりあえず裏がなさそうなのは島谷専務だけな気さえしてきました。第2話で明は絶対に何かあると自分の中で確信しました。衛が異動になった後の役職に明がついたことももちろんですが、明のなすこと全てが裏目に出ているような気がするのです。主人公の一番の味方であるように見せかけて実は敵だった、という展開になりそうな気がするのですが、それでは眠れる森と一緒だよなと悩む。今回は衛にも非がある点が多々あったように思いましたし、悪いことが重なるにしても偶然すぎるーと思ったりもしたのですが、悪いことなんてけっこう重なるもんですよねえ。なんてね。それでも美沙に婚約者の代理を頼むのはちょっと待てーとさすがにツッコミたくなりました。美沙が危険な女だって分かっているんでしょー!さすがに有紀に同情したくなりましたよ。信じてあげたいのにあんな行動とられたら悩むよそりゃあ。衛が悲劇に巻き込まれていくのは「ちょっとおもしろいかな~」と思いながら見てますが、それによって他の人が傷ついていくには気の毒に思います。だから今回は有紀が衛のお母さんの病室に行って美沙がいるシーンが一番気の毒でした。そのかわりといってなんですが。衛の周囲の人が傷ついていくのには同情してしまうのですが、衛が悲劇に巻き込まれているのは見ていておもしろいなーと思ってしまうのです。特に火だるまにされかけて助けがきたと思ったら逮捕されてしまうシーン。「またかよ!」と。そして夢オチのシーンもかなり気に入っています。これから毎回のお約束になるんでしょうかね。今後の注目点は成宮君がどう絡んでくるかと、明の行動かなと思います。私個人としては明に注目。

 

<第3話>

それまで悲劇に巻き込まれるのがおもしろい、これからどうなるのかということに興味を抱いていた衛に対して初めて怒りに似た感情を抱きました。視聴者側としては全て知っているわけだから、衛の言っていることが全て美沙の復讐心を強めていることが分かるわけで。だから第3話の段階では衛の言っていることが本当に嫌でした。「早く気づいてやれよ!」という具合に。

おそらく後で録画したのを見たからだと思うのですが、感想がそっけなくて全く内容が思い出せませんでした。最初の方で明が言った「人は知らないうちに誰かを傷つけている」という言葉に「僕は誰も傷つけてはいない」と返した衛。ラストを思うと明の表情が意味深なものに見えます。この頃は下柳も衛に敵対心を持っているんですね(だからといって人の手帳は勝手に見てはいけないと思います、安藤さん)ここだと下柳君も怖いです。番宣などで仲良さげな話をよく聞いているので意外に思えるんですよね(余談ですが、2時ッチャオのプリン作る話から成宮君とのプリン合宿の話を思い出しました。

※プリン合宿とは?

王様のブランチの番宣コーナーの成宮くん回の話。吾郎さんが料理が好きでこの前プリン作ったという話をして、成「稲垣さん家で合宿しようかな」吾「2人でプリン作るよ」との会話があり。その後の雑誌で成宮君からプリンをごちそうになりたいとメッセージがあった。そのエピソードがまとめて成宮君とのプリン合宿の話と呼ばれている(はず)

再放送を見て、第3話の展開をやっと思い出しました。美沙の怖さは増し、有紀と2人のシーンは本当に怖かったです。女の戦いという感じでした。あの美沙のしゃべり方がより一段と怖さを増しているというか。有紀は衛の事を信じたいのに、あんなこと言われたら信じられなくなるよなと有紀に同情。そして3話の衛の行動や発言は怒りに近い感情を覚えます。見ていてイライラします。何で思い出さないんだよ!という気持ちが強くて。衛の発言を聞いていると、美沙の言い分も分かるような気がするし、でもお金のこととかはやり過ぎだと思うし…うーん。この頃の衛はもう誰も信じられない状況で、どうしたらいいか分からなくなっているんだろうなと思います。明とお母さんと妹ぐらいしか安心できる相手がいないんだろうなと。だからこそ若干ムチャな事ばかりしているのかと思いました。あのお金を燃やされるシーンはすごく印象に残ってました。あとね、街中で美沙を探している時に「おじさん、まだ探しているのー?」と言われるシーンがあるんですが、あの「おじさん」がかなりショッキングだったことを思い出しました。まだ31歳だよ、一応アイドルだよ、と思いました。懐かしさのあまり、着メロサイトで「Tragedy of M」をダウンロードしてしまいました。やはり名曲。

 

<第4話>

これまでのどの話よりもドラマに引き込まれた回でした。衛の勤務先に美沙が現れるのは正直怖かったです。誰か連絡している奴がいるんではないかと思うくらい。下柳が連絡しているのかなとも思ったんですが、携帯を拾う前の話なので違うかと。そしてつくづく衛というのはタイミングの悪い男ですね。せっかく有紀がお昼を持っていってあげようとしていたのに、瞳のお弁当を食べているのを目撃されてしまう。もう有紀との仲は戻らないんじゃないかなと思いました。あげくその瞳も美沙に協力している(?)しなあ。鍵まで取られ、部屋に入られさんざんなわけです。あと明との会話も見ているとちょっと明のことも疑い始めているのかな?と思いました。「現場の頃は営業が憎かった?」と聞いてましたし。ずっと明のことは怪しいと思っていましたが、部下に「安藤さんのこと嫌だったんでしょ?」(のようなこと)を聞かれてちょっと「むっ」としたような顔をしていた気がしたので本当は味方なんじゃないかなと思ったけど…まだ分からないなあ。明も加担しているなら「やっぱり」となり、シロだったら「あんだけ怪しくて何もないのかー」となりそうな予感。加えて下柳と美沙が手を組んだよう。下柳も何考えているのかわかんないし。有紀をとられたことで衛のことを嫌っているのかなとも思いますし、そういう意味では美沙と目的は一緒ですからね。手を組むのはお互いにとってもメリットになるのでは。お約束の夢オチは部屋への侵入でした。あの「MURDER」の字を見て「レッドラムだ」と思った人は私だけではないと信じたい。そして明の部屋で飲んでいたビールはCMと同じだった気がしたんですけど…どうでしょう。最後には衛@稲垣吾郎ファンぽいことも書いてみます。 第4話は最後の記憶をたどっていくシーンがよかったです(あのスーツ屋の店員さんには軽くツッコミを入れたかったですが。そんなこと何故覚えているんだと)昔の衛と今の衛が交差していくのがよかったです。メモの携帯番号にかけたらすぐそばで音が聞こえた時はかなり怖かったです。でもまだ謝罪の言葉は美沙に言ってない気が。最後に美沙と対面している時の衛がなんか好きでした。どうしたらいいかわからないというような表情が。 回を追うごとに衛の背中に哀愁みたいなものが感じられてちょっと切なくなってきます。専務に自宅待機を命じられた時も、お母さんに本当のことを話す時も切ないなと思いました。次回予告ではまだ大変なことになるようですし、漠然と衛はいつか死んでしまうんじゃないかとさえ思いました。衛の反撃はあるのかなあ。衛の性格上できなさそうな感じはするけど。美沙の復讐ばかりじゃあまりにも救われなさすぎるドラマになりそうだし、それこそ衛が死んだりなんかしたらそれこそ救われない。でも美沙の生きる理由は衛に対する復讐しかない。どうなるんだ。

美沙の復讐は回を増すごとにすさまじくなっています。しかし瞳は衛の味方なのか、美沙の味方なのかよくわかりません。存在が中途半端というか。美沙を止めたいけど止められないのか、それとも美沙に協力したいのか。でも衛にお弁当を持っていって、鍵を取ったのは完全に美沙に頼まれての事ですよね。やはり美沙の味方か。 第4話は衛が全てを思い出して、美沙に電話をかけたら美沙の着信音がすぐ近くで鳴るというラストシーンが大好きです。怖すぎてたまりません。ここの泣きそうな(泣いてる?)衛の表情が印象的です。リアルタイムで見ていた時はこれっぽちも美沙に同感できなかった気がするんですが、今となると少し美沙の気持ちが分かるかなと思います。自分を不幸に追い込んだ男が幸せそうに自分の前に現れたら決していい気持ちはしないですが、復讐という感情までは持たないと思います。美沙のしている事って確実に犯罪だし、捕まった場合はどうする気だったんだ美沙。それを言ったら衛のしていることもボーダーラインですけどね 

 

<第5話>

このドラマを見終えるとすごく疲れるのは何故なのか。 ついに妹にまで手を出した美沙。しかも借金取りに協力を依頼するとは。この愛子の誘拐からニセのビデオ提出のあたりまでは見ていてもの凄くイライラしました。美沙の口調や美沙の行動全てを見ていてイライラし、下柳に協力を依頼した言い方も「そこまで言うかー」みたいな感じで見ていて美沙に敵意すら感じました。あそこまでイライラというか腹立たしい気持ちを抱かせる美沙が逆に凄いと思います。一方で下柳は自分が美沙に騙されていることに気づき、有紀もなんとか衛のもとに戻りそう、瞳も衛に本当のことを話したようで衛の味方は増えているようです。が、1人怪しい男が、明…。もう明の表情とか目線とか全てが怪しい。もうあそこまで怪しくて何もなかったら嫌なくらい。でも衛に協力はしていることもあるし…と思ったけどそれも何か裏があるんじゃないだろうかと思ってしまう。絶対今回の一連の出来事に彼は関わっていると思います。そうじゃなかったら第1話からあんなに怪しいことはしていないのではと。今回だって衛が美沙の家の住所を知らせたとこまでは協力してんのかなと思ってけど、その後「ひとりで行った方がいいんじゃないか」と言っている時点で怪しいのじゃー。そして衛。とりあえず美沙の家の鍵をこじ開けて入ったのは本当に犯罪ですから。一瞬こじ開けは悩んだようでしたが、結局やるとは思わなんだ。そして勝手に部屋に入って物を物色するのも多分ギリギリのライン。なにより驚いたのは階段落ちが自爆だったことでした。予告を見た時は美沙に突き落とされると思っていたんですが、自分で落ちるとは…意外も意外です。あれは自分が奪ったものが大きすぎで呆然としていたから落ちてしまったということでいいんでしょうか。第5話で一番好きだったシーンは有紀が警察に衛を迎えにきたとこでした。「これから行かなくちゃならないとこがある」と言って「危ないとこじゃないよね」と有紀に言われて振り返った衛の笑顔が好きでした。先週の予告を見ているから「この後が階段から落とされるのかな」(この時点では自爆とは思っていないので)と考えてしまい、その衛の笑顔がとても悲しいものに見えました。そして来週は監禁ですか(汗)マモルガシバラレテルヨー(何故カタカナ)ますます明の行動が不審で、下柳は完全に味方になりそうな予感。1時間ツッコミしながら見ているので本当見るのは疲れます。でも見ないではいられない。もう最終回までこの調子で見ることでしょう。

このドラマって、誘拐、偽造レイプ映像、住居侵入、障害事件、痴漢未遂と数々の犯罪行為が出てくるのですが、不思議と殺人は行なわれてないんですよね。4話のラストの美沙のセリフを聞くと衛はいつ殺されてもおかしくない雰囲気になりますが、実際はそんなことないし。だからこそ第5話ラストの階段落ちは美沙に突き落とされるものだと思っていたわけだし(しつこいです)5話はそれまで衛のことを「悪」と思っていた下柳と有紀が衛のことをやっと分かってくれたことがわりと重要だったのかなと。下柳は一度美沙に手を貸して、その上で気づいたから後悔の念は有紀以上だと思います。美沙にだまされていることに気づくまで下柳はけっこう怖いです。そうなると明の立場がね…と3年前と同じ感想を持ってしまいます。まだ明は下柳の前では衛の味方という立場を取ってますね。これがもう少しすると変わるんですよね。あと明の部下も気になる存在。あとは美沙の家での衛の行動も。住居侵入は本当にマズイですって。あれ見つかったら言い逃れはできないと思うし。ビデオや日記を見て自分が失った物の大きさに気づいて呆然として、どうしたらいいか分からなくなって、でも美沙は自分のことを生きる理由だと言ってくる、そんな複雑な思いがあっての階段落ちだったのかなあと。第5話までの美沙は本当によくやるなという感じで、怖いことに変わりはないし、衛のことをどこまで追い詰めたら満足するのだろうと思います。きっと満足することはないんでしょうけど。再放送で改めて気づいたのが美沙につきまとう借金取りさん(名前が分かりません)顔のイメージに反して声が高くて、借金取りというイメージに合わないかもと思ってました。実はいい人オーラを出しているような気がします。 最後にTVnaviのヤマコーさん対談より。 ヤマコーさんが深夜に再放送している「Mの悲劇」にハマっているようです。そして主演自らが日9にやるドラマではなかったと言ってます(おい)そして「いじめられている姿を見ると応援したくなる」とのこと。そういや蔵之介さんも「いじめられているさまがちょっとおもしろい」と言っていたし(確かはなまるカフェだったかと)そういうキャラなのですかねえ。

 

<第6話>

衛の監禁シーンをわずかながらも楽しみにしていました。ごめんなさい。いきなり衛に対して優しい美沙のシーンで始まったから「あれ?」と思いましたが、これは絶対に夢オチだーと思ったら本当に夢オチでした。そうだ、美沙がいきなり衛に対して優しくなるわけがない。衛が無抵抗な状態にいるから美沙が怖くてしかたなかったです。特に後半での美沙はどうしようもないのは分かっているけど何かせずにはいられないという感じで怖いながらも見入ってしまいました。衛が病院に行った後、美沙の元に戻ってきた時は「何故戻ってきた衛ー」と思いました。 あんなめにあってもまだ戻ってくるのかーと。第6話は衛と美沙よりも周りが動き出した回だったと思います。あからさまに怪しい明、衛の味方になったようだけど何か隠している下柳。そしてノーマークだった島谷専務まで何やら怪しい行動を取り始めているし…どうなるんだ。美沙から衛への復讐は今回で一段落といった感じですね。美沙はもう復讐しても自分が満たされることはないと分かったのに、衛が色々と言ってくるのがちょっと邪魔に思えてきているのではないかと思うようになりました。衛が何をしてくれても自分の気持ちが満たされることはないのだろうと。

第6話は衛の監禁シーンから始まります。これでも日9です。しかしあの状況の中であれほどの夢を見るとは、衛め…。衛の両手両足をしばったあげく、借用書や退職届を書かせたり、衛を責めてみたりと美沙はどこまでSなのかと思ってしまいました。後半でも衛を責めていましたが、全てを悟った衛の前にかなわずという感じでした。美沙の家にまた戻ってきた時に衛は全てを悟ったようで、何かが違うと思いました。美沙は逆にそうなった衛を重荷に思い始めたのかなと。6話でようやく専務が動き出すんでしたね。ここまで専務はノーマークだったけど、明に衛の営業への復帰を話したり、ちょっと話に絡んできましたね。下柳はすっかり衛の味方に、そして明のことを疑い始めている。明は表情や行動に複雑な思いが見てとれます。 しかし6話で一番気の毒なのは有紀なのでは?せっかく衛をまた信じることができるようになって、心配もしているのに当の本人は美沙の心配ばかり。なんだかなと思ってしまいました(特に衛が美沙を追っていく前のシーン)

 

<第7話>

美沙と衛の関係は亘のお墓参りで完結したと思っていましたが、次回予告で一緒に行動していたのでまだ二人の関係は続くみたいです。でもお墓でのシーンは「これで無事に完結したんだね」とほっとしてしまいました。でも物語は別のところで転がっていました。専務が確実に怪しい。美沙の施設まで行き、ましてや香田家の墓参りまでしているし。絶対に美沙の家となんかあったんだ。それを娘の有紀にまで隠しているところがますます怪しい。しかも美沙は専務のことは全く覚えていないようで。有紀がひかりの家に行った時の美沙との会話でそれは分かりました。有紀にしてみれば美沙が自分と衛との関係を壊したと思っているから美沙がどうしてそんなことをしたのかは気になるのかもしれません。でも結局は別れてしまいましたけどね。そして怪しい男パート2の明。専務が「安藤の力になってやってくれ」と言われて後に席に戻っていらついているし、全体的にイライラしているシーンが多いことから察するに衛が営業部に戻ってきて欲しくないと思っているのかな。あとあの部下も気になるとこですが。明の秘密でも握っているんだろうか。しかも怪文書を下柳のせいだと言い張っているし、怪しい…。ここ最近感想を3割ぐらいは「明怪しい」で占めている気がするくらい怪しいです。

下柳君は薮本となにかしら関係があるのは間違いないと思います。薮本が職場の前に現れた時の動揺ぶりといい、その後衛と話しているときの挙動不審ぶりといい全く関係がないということはないでしょう。というか衛と話しているときの目の動きがマジで怖かったです。そして瞳もまだ関わるしー。なんか意味深な言葉を衛に残していきましたね。予告もツッコミどころ満載でした。明の言葉といい、下柳の言葉といい。もう本当に気になります。そして最後の衛の「まだ事件は終わってなかったんです」には「金田一かよ!?」と言いたくなりました。ジッチャンではなく孫の方で。でもこの第7話で最大のツッコミは明が「キャンペーン」と言ったことでしょう!最近あのCMがなくて寂しさを感じていたところにあのセリフは嬉しかったです。物語の関係ないところで大爆笑でした(笑)

当時の感想を読んで「そういえば再放送は予告がないんだよな」と思いました。放送当時は予告の方がツッコミどころが多かったようです。 ドラマ当初の衛vs美沙というのは完全にこの7話で決着がついているんだなと思いました。衛はしばらく現場で頑張ることになって、有紀とも別れて衛はまた違った道を歩もうとしている。そして美沙の復讐の件も解決と。ふとドラマ的にはここで終わるという手もあったんじゃないかと思いました。でもそれで終わらないのがこのドラマのおもしろい所なのです。専務と美沙との間に関係があるのは全く予想していなかったですね。7話の段階では視聴者は何も分かってないですし。最初の方から怪しいと思っていた明はイライラしている所が増えている。衛の前ではそうでもないんですが、所々の表情がけっこう怖いです。怪文書の件が美沙じゃないことを相談した時も矛先を下柳に向けようとしているし。その話を聞いて藪本と下柳が会っている現場を見たら、そりゃ下柳怪しいと思いますってば。明のセリフ「人間、腹の中では何考えているか分からない」という言葉はそっくり明に返します(笑)次はいよいよ第8話。例のシーンが楽しみだー。

 

<第8話>

いやー今回も本当におもしろかったです。後半は特に目が離せなくて見入ってしまいました。あんまりにも後半のインパクトが強すぎて前半をあんまり覚えていません。下柳は一応事件とは無関係だったんですね。目撃者だったというだけで。    やはり有紀をとられたから衛がからまれていても助けなかったり美沙と協力していたんですね。今やすっかり衛側についたような気がします。個人的に好きだったシーンは警備の交代のシーンで 衛「現時点では異常ありません」(敬礼) 下「久保さんの様子が変です」  と言っていたところです。ゾクっとしましたね。ゾクっといえば、警察のいつもの刑事さんから「薮本の実家は富山」と聞かされたときもゾクっとしました。 もうとにかく今回は明ですよ。明。あの豹変ぶりは本当に怖かったです。ヘタなホラーよりも怖くて「はい、吾郎さん」なんかよりもずーっと怖かったです。薮本に対してだって最初はお金渡したり、実家の富山に帰るチケットを渡したりして従っていたのに3000万と言われてブチ切れ。もう怖さが見ていられなくなりそうになっても、目が離せないおもしろさもあってすごいハマりこんで見てました。その後に衛と美沙が明の家にやってきて(これまた凄い手段を使いましたね)お風呂場のガムテープを見た時は絶対に薮本は死んでいると思いました。そして後ろから近寄る明に「後ろー」と言いたくなったりドキドキしてました。ここで金田一少年あたりなら既に薮本は殺されていて、探偵の2人(衛と美沙)は犯人(明)に襲われるところだよなーというツッコミも入れたくなりました。  正直。明が怪しいというのは第1話からうすうす感じていました。だから明が黒幕だと分かって「やっぱりー」と思いつつも、あれだけの豹変ぶりをされたら意外に思えるというか、予想外の展開だなと思うあたり完全にドラマにハマっているようです。あと衛が実家から出ていく時に意味ありげに映像がスローモーションになったのは何故ー!!まだ衛になんかあるんじゃないかと変な疑りをかけてしまったじゃないですか! 次回予告を見る限り鍵は20年前にある様子。明の「せいぜい苦しめ」というセリフがまた怖い。あの予告を見た後だと「もし俺がお前を恨んでいるとしたら殺すとかすると思う」という明のセリフは親友だからこそ言える冗談かと思いましたが、実は本心からの言葉だったんじゃないかと思いました。今回で事件のことは分かったけど、もう一つの謎である美沙と専務の関係はまだ明かされませんでしたね。これは次回に持ち越しかなー。そして明と衛の決着は次回でつくのでしょうか。ここまで次回が気になるドラマは初めてです。早く日曜日になれー。 ついでに。 「Mの悲劇」のサントラ買ってしまいました。けっこうよいです。特に「THE TRAGEDY OF M」あたりは聞いていると気持ちが盛り上がってきます。感想もサントラ聞きながら書きました。

お待ちかねの第8話です。改めて8話を見て思ったのは蔵之介さんの凄さです。もうとにかく怖いのです。あの薮本へのキレ方はもちろんなのですが、それまでの細かいシーンでの表情が本当に怖くてゾクゾクしました。衛の前とか会社の人の前では笑顔でいつもの久保明として振舞っているのですが、その所々で本当の表情を一瞬見せるシーンがけっこうあってその表情が本当に怖いのです。特にタクシーの中でカバンの金具を何回もカチャカチャさせているシーンは明のイライラをよく表していると思います。実は明が怪しいというありがちな展開を意外に思わせてくれたのは蔵之介さんにあるなと思いました。下柳君は最初だけ見たら真犯人にしか見えませんが(ちょっと挙動不審ぽいところもあるし)理由を聞くとなんか納得してしまうのです。そして「THE TRAGEDY OF M」の曲の効果を存分に楽しむことができるのが第8話だと思います。             

 

<第9話>

先週がかなり衝撃的な展開だったので、それと比べると今日は落ち着いた展開だったように思います。ちょっと気合を入れすぎてしまい終わった後に拍子抜けしてしまいました。美沙と専務の関係は「やっぱり」という関係でしたね(そんな中回想シーンのカツラの不自然さに吹きそうになった事は秘密)美沙が専務のことを許さないと言っていたのが意外でした。もうあそこまできた美沙なら許すと思ったんですが。とりあえずここの関係は決着がついたようです。今回は明が出ているシーンが全て怖かったです。薮本を発見した後ろの明の顔も怖すぎだったんですが、その後の明もずっと怖かったです。瞳の家で食べ物あさっているとことか、衛に電話かけてた時とか、途中でチンピラに絡まれてブチ切れたとことか。明が出ているシーンとそうでないシーンの差が激しかったです。もうあそこまで堕ちたらとことんやってやるという雰囲気になっていたと思います。衛は衛で小学生の頃のことはすっかり忘れていたみたいだし。ただ、明と衛、安藤家と松本家、衛の家の泥棒事件、安藤家の借金、このあたりの時系列がイマイチよくわかりません。もう1回見なくちゃ分からないかな。そしてあんまりにも自然に衛の実家にいる美沙にびっくり。「行きましょ」という言い方がすごく自然でした、その後、衛の後ろから表れる明がこれまた怖い…。 来週の予告では衛VS明の戦いが。 あんな予告を見てしまうとどちらか死んでしまうような気がしてなりません。 ぜひ来週までに明と衛の過去の出来事を整理したいのですが、多分時間がないので無理です(汗)最終回はなんとしてもリアルタイムで見たいです!次の日9の「あいくるしい」の予告もやってましたが、いかにも日9という感じのドラマだと思いました。やっぱりMって異色の作品だと思います。

第8話以降の明は本当に怖いです。目がとにかく怖くて、特に最後に衛の実家までやってきた明は本当に怖くて、衛気付けよーと思ったくらいです。当時の感想では9話を拍子抜けと言ってますが、物語の謎がいくつか解明されているのでそこは重要な所だと思います。まあでも10話の前半はかなりハラハラドキドキするので、このくらいでちょうどいいのかもしれません。美沙と専務のこと、そして美沙の家の火事には有紀も関わっていたこと、誰もがこの事件に関わっているというのが分かるんですよね。しかし明にも恨まれ、美沙にも恨まれていた衛って主人公にしては散々なんだなと、今更ながら。瞳もそんな理由から明を助けていたことは見直して気づきました。あと個人的にお気に入りなのが、警察署で薮本が取り調べを受ける前に刑事さんが(佐藤二朗さん)薮本を叩いて「蚊が止まってた」と言うところです。あのシーン好きです。 次はいよいよ最終回です。

 

<第10話(最終回)>

最終回が衛と明の対決、後半がみんなのその後(特に美沙と衛)になっていました。 前半の衛と明の対決でぐいぐいひっぱられてその後に見た後半はちょっと物足りなくもありました。でも終わり方はらしくて好きでした。あの「Mamoru」の曲をBGMに昔の自分と同じ状況に置かれた人を発見した衛。今の衛なら助けたのかな~。衛と明の対決は見ているこっちもドキドキものでした。もちろんドラマの世界だとは分かっているけれど、やられる衛とどうしようもなくなった明がハマりすぎていてドラマということを忘れそうでした。稲垣さんはやられる役が似合うという感想すらも抱きそうになりました。個人的には美沙が明に「私に協力できることがあるんですけど」と電話したときには「美沙まで衛を裏切るのか」と思いました。でも結局は違ったんですけどね。廃工場のシーンは印象に残ります。衛のやられっぷりも含め。そして下柳君。そのポジションはおいしすぎです。 そして最終回に夢オチ復活。さすがです。 亘が出てきた時に「まさか生きてた」というオチだけは勘弁してーと思いましたが、夢オチにしたんですね。そしてそれと同じシチュエーションで衛と美沙が分かれるというのがちょっとたまりませんでした。衛と美沙はくっつかなくてよかったかも。でも有紀は下柳のもとに戻ってしまったのでその点では衛の悲劇かもしれません。最後まで見て思ったのは明が死ななくてよかったということでした。これでもし明が焼身自殺なんかしていたらなんだか救われないラストになりそうで嫌だったんですよね。暗い終わりかたは嫌いではないですが、このドラマはそう終わって欲しくなかったんです。前に空星を見ていて、最後はさんまさん以外がみんな死んじゃって凄く救われないラストだと思ったことがあったんです。だからそういうラストは避けて欲しかったのです。 もう少し余裕ができたらこのドラマのまとめみたいなものも書きたいと思います。 ドラマ自体もおもしろかったのですが、ネットの力も手伝ってそのおもしろさが増したところもあったと思います。とにもかくにも3ヶ月お疲れさまでした。 連ドラを見ていると途中から義務に感じてしまうことが多いのですが、Mは純粋に続きが気になったドラマでした。まとめはまた後日にでも。

最後に書いてある「Mの悲劇」のまとめというのが再放送にちなんでブログアップということにしてくださいませ。前半の衛VS明はいつ見ても見ごたえありますね。これ、本当に日9のドラマですか?金10の枠ならありえそうなシーンですけど(勝手なイメージ)美沙と明の言葉から、復讐の為に生きていくのは本当はすごくつらくて大変で、でもどうしてもやめることができないそんなジレンマを抱えるようになるのかもしれないと思いました。このドラマもし最後に明が死んでいたらインパクトはあったかもしれないけど、やっぱり後味が悪かったかな。勢いだけなら自殺ラストでもおかしくなかった気がしましたが、こんな終わり方もいいかなと思いました。そして下柳君の登場はお約束でおもしろいです。 そんなわけで「Mの悲劇」についてはこのあたりで締めたいと思います。 DVD-BOXも買ってしまったので、また見たくなったらDVDを引っ張り出そうと思います。