日曜劇場「Mの悲劇」について

久しぶりにこのカテゴリでブログを書きました。 気がつけば吾郎ファンになって15年が過ぎようとしています。その間たくさんの作品に接してきました。連続ドラマを見るのが実は苦手で、完走した作品はあまり多くありません。その中で、放送から10年たった今でも好きな連続ドラマ第1位に君臨しているのがこの「Mの悲劇」です。本放送は完走、DVD-BOXまで購入し、2008年に「佐々木夫妻の仁義なき戦い」放送中の深夜の再放送まで録画して見ていたぐらいの作品です。 ドラマの内容に触れるので分けました。

 

当時まだ日曜劇場だったTBSの日9枠で放送されていたドラマですが、その日曜劇場にはそぐわないような復讐劇のドラマでした。美沙(長谷川京子)の恋人が傷害事件の犯人に疑われ、その無実を証明できたのは衛(稲垣吾郎)だけ。その衛が証言をしてくれなかったせいで恋人が自殺したと思った美沙は衛へ復讐を誓う。恋人、家族、仕事までが対象になり衛の周囲はめちゃくちゃになっていく。美沙の想いを受け止めた衛。美沙の復讐は終わったが、この裏にはもう1つの復讐劇が隠されていた。それが友人だと思っていた明の衛への復讐だった…。 簡単にストーリーをまとめてみました。 吾郎さんが演じる安藤衛は決してかっこいいと言える役ではないですし、前半は衛に対してもかなりイライラさせられるシーンが多いです。美沙が衛にやることも強烈だったので、吾郎さん目的で見るとけっこうしんどいドラマだと思います。美沙から衛への復讐もストーリーの大切な要素ではあるのですが、その美沙の復讐が一段落した後の明の復讐ももう1つの復讐劇なのですよね。全体的にかなりツッコミがいのある作りではありますが、美沙から衛への復讐がメインと思わせて実は…という後半の展開がすごかったです。ある程度は予想されていた明の裏切り(?)という展開とはいえ、あの蔵之介さんの豹変ぶりに圧倒されたというのがこのドラマのインパクトだったかもしれません。 忘れてはいけないのは、実は俳優成宮寛貴を認識したのがこのドラマの下柳晃一役であること。その意味でも印象深いドラマです。晃一は衛にとっては最初は敵のような存在でしたが真実を知った後は衛への協力者となってくれました。最終回にはおいしいところ持っていきますしね。その成宮君が10年後には水谷さんの相棒と考えると感慨深い。 そういえばこのドラマの放送中にスマスマで「Gの悲劇」というこのドラマのパロディコントをやったことがありました。出オチぽいコントだったように記憶してますが、蔵之介さんがコントゲストで来てくれましてね。それが嬉しかったなという思い出。あとは王様のブランチの企画コーナーがおもしろかった。成宮君ゲスト回のプリンの話は今でもよく覚えています。今でこそ成宮君と仲良い話はよく聞きますが、きっかけてこのドラマだったんですよね。その後の共演て金田一の悪魔笛ぐらいなので。