2016年9月9日。SMAPデビュー25周年の記念日です。おめでとうございます。
正直いって25周年の記念日を今このような状況で迎えることになろうとは思ってもいませんでした。きっと今年は25周年記念のコンサートが盛大に行われるのだろうと思っていました。去年の秋から田口くんのこと、北山さんのこと、グループとは何かと考えさせられる出来事が自分の周囲で続き、1月のSMAPの報道でとどめを刺されたような気持ちになりました。ファン同士、報道、自分の考えとさまざまなことに振りまわされて疲れてしまい、SMAPから離れていたところの解散発表でした。発表から1ヶ月近くがたちましたが、今でもネット上では1月以上に多くの意見が飛びかっており疲れきっております。
ここのところぼんやりと考えていたことがあります。それは長く続いてきたことを終わらせることの難しさです。続けることも難しいことですが、長く続いてきたことを辞めることもまた難しいことだと思いました。
例として適切かどうかはわかりませんが、今年で言うと50周年を区切りとして笑点を勇退した桂歌丸師匠が思い出されます。体調不良で番組を欠席すされることも増えていましたが、司会を最後まで全うして後輩に番組を引き継ぎ、番組50周年も含めて盛り上げていった笑点の凄さを思い知りました。そしてもう1つが連載40年2000回での連載終了が決まったこち亀です。こちらも節目をつけて終わりにしようと計算していたのだろうと思います。こち亀の連載終了のニュースでのさいとう・たかを先生のコメントが印象に残っています。
「ご苦労さまと言うしかない。連載があれだけ長くなると、作品が自分のものではなくなるので、やめるにやめられなくなるものなんです。(こち亀は)雑誌の顔になっていましたから、よく決断できたなあ。寂しいのと、うらやましいのと、不思議な気持ちです 」
このさいとう先生のコメントを読んで、もしかしたらSMAPもSMAP自身のものでなくなっていたのかもしれないと思いました。そうなると辞めるタイミングというのは難しい。SMAPが国民的アイドルと呼ばれるようになって、SMAPはジャニーズ事務所にとどまる存在ではなくなっていたと思います。だからこそ多くの方が解散を残念に思っているし、多くのメディアで話題になっているのだと思います。
今回の解散発表について経緯にすっきりしないものがあることは否定しません。なにかと木村さんばかりが矢面に立たされる今の状況もおかしいと思います。本人達の意志だといくら言っても置かれた状況がそう思わせてくれないところもあります。自分としてはSMAP自身が解散したいと思っているのであれば、解散を受け入れるしかないと思っています。だけど今のままではファンも辛いままですし、できることなら少しでも前向きに送り出せたらと思っています。
今の状況では5人でパフォーマンスすることも難しいのでしょうか。
あと4ヶ月弱で状況は何か変わるのでしょうか。
ファンはどうするのがSMAPのためになるのでしょうか。
残り4ヶ月をきっても答えは出ません。