国宝 大神社展

このような展示を見に行くのはかなり久しぶりだと思います。あまり美術の知識はないのですが、平家納経が展示されると知って興味を持ちました。今年は20年に一度の式年遷宮の年。その年に各神社からの貴重な品々が東京国立東京博物館に集結したというわけです。平家納経は以前にレプリカを見たことがあるのですが、今回展示されるのは厳島神社に納められた本物。これは行くしかないでしょということで行って来ました。本来であれば平日休みの日に行きたかったのですが都合がつかず混雑を覚悟で言ってきました。

GW中ということで確かに混んではいましたが、展示が見えないほどではありませんでした。並んで待っていればちゃんと展示物を見ることができました。正直美術や歴史に詳しいわけではないけれど、日本における信仰のはじまり、八百万の神様が仏教と結びついて神像が作られるようになった過程には興味深いものがありました。仏教の仏像をヒントにして目に見えない神様の像を作ってしまうのだから、昔の日本人というのは想像力がたくましかったんだろうと思いました。

平家納経は願文の展示でした。金や銀や当時できる最大限の装飾をしたんだろうなと想像すると、だんだん力をつけてきた平家一門の象徴だったのかもしれないと思います。ドラマでも平家納経の回は色々と印象深い回ですからね。崇徳院はもちろんですが、西行も忘れ難い(笑) あと忘れてはならないが日曜美術館でも紹介されていた神輿です。神が乗る乗り物だから神輿と書くそうです。もちろんドラマの物とは別物なのですが、装飾などは似ていると思いました。正式には沃懸地螺鈿金銅装神輿(いかけじらでんこんどうそうしんよ)という名前で、和歌山県の鞆淵八幡神社の所蔵品です。実物を見るとオーラというか、存在感に圧倒されました。祇園騒乱事件で清盛が神輿に向かって矢を放つシーンがありましたが、あの行為がいかに恐れ多い行為なのか実感できたような気がしました。きっと御所に向かって大砲を撃つ行為(禁門の変長州藩)も同じような感覚なんだろうと考えてました。それを分かって強訴を行う僧兵達も神輿を使っていたんだろうなと。

あとは鹿が印象に残りました。鹿は神様の使い。「鹿男あをによし」でもそんな事を言っていたような気がします。でもこの鹿の像は装飾品も凝っていて見事でした。音声ガイド聞きつつゆっくり見ていたら1時間ぐらいかかったかな。本当はもう少しじっくり見たかったけど、そうするには混み過ぎかなという感じで。じっくり見ていると次に見たい人の迷惑になりそうで…。ショップに売っていたジンジャークッキーが欲しかった(笑)

時間が余ったら上野動物園に行ってパンダ見たかったけど、入口で並んでいたのであきらめました。家族連ればかりの中で1人で待つのはツライのですよ。で、以前にも行ったことのある科学博物館に寄ってみることにしました。こちらは博物館以上に混んでいました。当たり前だけど家族連れが多い。いちおうグレートジャーニーを見てきたのですが、人が多くてこっちこそゆっくり見ていられない感じ!こっちはミイラが印象的でした。ミイラだけは撮影禁止だったのです。常設展も見たかったけど、もう足が限界であきらめました。7月6日から始まる特別展「深海」も気になる。イカですかイカ。せっかくなのでミュージアムのショップで元素記号周期表下敷きを買いました。

それにしても「平清盛」は自分を色々な世界に連れていってくれた作品だったなあ。