すてきな日々-Wonderful Days-

音楽、映画、舞台の記録

ヘンリー四世 第一部-混沌-

ヘンリー四世 第1部-混沌-

作:ウィリアム・シェイクスピア

翻訳:小田島雄志

演出:鵜山仁

会場:新国立劇場 中劇場

観劇:2016年12月8日 

この舞台に興味を持ったきっかけは「真田丸」でした。ドラマも残り10回になって本格的に出てきた岡本健一さん演じる毛利勝永がかっこよくて、そんな岡本さんが出演する舞台があると知って行きたくなってしまいました。岡本健一さんといえば、JUMPの圭人くんのお父さんとして有名かと思いますが、吾郎ファンの自分にとっては吾郎さんが出演予定だった「嵐が丘」に代役として出演してくださったジャニーズの先輩という印象です。

新国立劇場は3回目ですが中劇場は初めてでした。いつも思いますが新国立劇場には威圧感があると思います。当日券で入りましたが、中央ブロック寄りの真ん中ぐらいの列を取ることができました。中に入ってみたら思っていたより客席が少ないと思いました。舞台がせり出しているので、意外と客席とステージが近い。端っこは空いている席も多く、もったいないなと思いました。

とはいえ、あまり演劇に詳しくない自分としてはシェイクスピアを3時間というのはかなりハードルが高かったです。簡単に公式サイトで予習してから行きましたが、役名もすんなり覚えられる名前じゃないし、パンフレットも買いましたが知っている役者さんも少なかったので顔と役がなかなか一致しない。正直に言うと第1幕はちょっと厳しかったです。第2幕に入ってからはやっと人間関係も整理できて楽しむことができました。

きっかけが真田丸なので、やはり気になるのは岡本さんと今井朋彦さん。矢沢伯父上役だった綾田俊樹さんも出演されていたのですが第1部ではよくわからなかったです(新国立劇場のサイトの写真によるとピエロのような衣裳の役だったみたい)岡本さん演じるヘンリーパーシー(ホットスパー)は反乱軍側の兵士。勝ち目のない反乱軍の兵士という設定が真田丸の大坂サイドと共通していると思いました。髪型もひとつにまとめていたのでますます毛利勝永にみえてしかたありませんでした。髪の色も少し明るくしていてはしっこは編んでいたかな。あと衣裳がえんじ色なあたりも真田丸に通じます。部屋着?といっていいかわからないけど、それのえんじ色も印象的です。今井さん演じるリチャードヴァーノンは2部から本格的に登場。2部が始まってすぐに今井さんが目の前にきて「おおっ」と思いました。すらっとしていて素敵。ヴァーノンはホットスパーと同じ反乱軍側だけど、ホットスパーよりは冷静な感じ。ここもどことなく大野修理に通じるものはありますね。ラストでハル王子(浦井健治さん)とホットスパーの殺陣シーンもあるし、役者さんの体力すごいなあ。1部と2部の通し公演の日なんて第1部3時間と第2部3時間で6時間だからね。ひええ(No9でもあの激しい役を2公演の吾郎さんもすごいと思ったけど)

きっかけが真田丸なので何かと結びつけたくなっちゃう。でも基本の構造は同じだと思うんですよね。体制側のヘンリー四世も正当な手段で王位を継いだわけじゃなくて(家康だっていろいろなことしてる)反乱軍側は望みはないまま戦い続けなければならない。いつの世も権力争いというのは儚いと思うのです。舞台に行かれた方の感想を見ると第2部ー戴冠ーの岡本さんと今井さんの役もよかったようなので見たかったなー。写真だけは新国立劇場のサイトで見られるけど岡本さんの衣裳すごい。役名はピストルという役だそうだけど、どんな役なの?第2部はハル王子が王位を継いだあとの話だったみたいなので、一気に見たらおもしろかったんだろうな。時間の都合がつかないのはわかっていたけど残念。

シェイクスピアに苦手意識はありましたが、それでも思い切って観劇してよかったと思いました。あとになってパンフレットを読み返したらわかる部分も増えてきたので、機会があれば今後も観劇したいと思いました。

とちラブトークショー「真田丸に乗った男たち いざ郷里へ!」

ダメ元で応募したら見事に当選。しかもらじるらじるで配信までしてくれるとはいたれりつくせりのトークイベントでした(配信は12月で終了)イベント直前の回で栗原さんには「読まんでいい」という見せ場があったばかりですし、村上さんも前の週に直江状の朗読が公開になったばかりというタイミングでのイベントでした。

当日は開場時間ギリギリの到着でしたが、早い方は午前中から並んでいたみたいでした。ホールもそんなに大きくないところだったので見えないということはありませんでした。スクリーンもありましたし、でも念のためオペラグラスは持っていきました。開場前はロビーにゆきまるくんとさのまるが来てました。さのまるくんかなり動ける。開演前にNHK宇都宮放送局の方が出てきて説明。倍率は3倍くらいだったそうです。ポストカードももらえて嬉しい。今日のイベントのことはツイッターやブログで積極的に広めてくださいと話していました。もうそういうことも含めてイベントも開催されているんだなと思いました。もちろん最後は「各々ぬかりなく」

 

司会の小栗さん大野さんに続いてメインゲストの村上新悟さんと栗原英雄さんが登場。二人ともまさかの和装。村上さんの地元小山市有名な結城紬姿。羽織の紐は真田紐ならぬ間々田紐だそうです。トークショー中に村上さん脚を開きすぎて着物の裾がはだけてしまい、2回栗原さんに裾を直されてました。確かに2階席から見てもはだけてるなと気になってました。村上さん意外とうっかりさんなのかしら(スタパの目玉焼きの件もあるし)

二人の初めての共演シーンは第5回。お互い栃木出身だとは知らなかったそうですが、栗さん(by村上さん)がちょちょっと調べて村上さんが小山出身と知って、ちょちょっと調略したと。大野さんいわく栗原さんはそうやって共演者を調略しているそうです。村上さんは直江兼続役が決まったあと「天地人」は見なかったそうです。三谷さんから能面でいて欲しいと言われたと。でも笑顔かわいいんだよ(by栗原さん) 村上さん素の声もいいんだけど、演技のとき(兼続の声)になるとより渋い声になって素敵。

途中から矢沢三十郎こと迫田さんがシークレットゲストで登場。ツイッターを見てなかった奄美大島に行っている設定の仕込みに気付けませんでした。せっかく変装までして頑張ってくれたのに迫田さんごめんなさい。とちおとめがステージ上に登場し、みんなで食べることに。栗原さんが迫田さんにイチゴを食べさせてからほっぺをぺちぺち。迫田さんが栗原さんに調略されてる。迫田さんはトーク中にずっといちごどーもくんをだっこしていた。途中1回栗原さんに渡すもまた迫田さんの手元に戻ってきてた。

そして村上さん、栗原さんへのメッセージを代読する小山田茂誠役の高木渉さん。録音かと思いきや、客席の入口からご本人登場。シークレットゲスト二人目!なんて豪華なイベントなのー。途中から迫田さんも高木さんもステージに上がるのですが、何故か迫田さんの椅子だけちょっとしょぼい椅子だったのが笑えました。真田丸のトークイベント参加が初めてだったので迫田さんがこんなキャラクターだったとは知りませんでした。

お二人のお知り合いの方からのメッセージ。村上さん友人の結婚式で「TRUE LOVE」を歌ったそうで、一節歌ってくれました。伴奏をする迫田さん(笑)栗原さんは小学4年生の発表会で「うさぎのめだま」のうさぎ役をやり、幼稚園の発表会でおにぎりの役をやったと。

質問コーナー。

Q.真田丸で他の役をやるなら。

迫田さん→源次郎(即答でした)

高木さん→信之

村上さん→石田三成。ヤマコーさんの演技プランが目を合わせないと聞いて、自分はガン見することにした。ヤマコーさんが村上さんのモノマネをしているという話から、村上さんがヤマコーさんのモノマネをすることに。兼続ボイスで「バカと話すと疲れる」とやってくれましたが、どっちかという兼続が言っている感じ。ものまねとしてはあまり似てないけど声の良さはさすがでした。

栗原さん→信尹

大野さん→近藤正臣さんの役(本多正純

どこで話した話か忘れちゃったけど、綱家はで歯が欠けてしまったので演技で歯の欠けたしゃべりの演技をしてたら(自分はシーンが続いていると思っていたので)大泉さんが噴き出してしまった、と大野さん。

 終演後になんとゲストの4人がロビーの階段に登場。しかも撮影までOKというすごいことに。かなり出口の近くに来てしまっていたのでスマホでは遠くて全然撮れませんでした。最後はけるときに村上さんと栗原さんが肩組んで悲鳴があがり、手をつないで階段を上がって退場していきました。なにそれー。ごちそうさまです。

 

こういったトークイベントは初めてでしたが楽しかったです。真田丸は本当にあちこちでトークイベントやっていますよね。それがお二人の地元で開催されたというのはまた嬉しいことだと思います。村上さんは素の声も渋くてかっこいいのですが、セリフ言うときの声はいっそう渋くて素敵でした。栗原さんもトークが素敵で、村上さんの着物のフォローもさすがでした。シークレットの迫田さん、高木さん登場も嬉しかったです。

ありがとうございました。

熱海五郎一座新橋演舞場シリーズ第三弾 熱闘老舗旅館ヒミツの仲居と曲者たち

熱海五郎一座新橋演舞場シリーズ第三弾 熱闘老舗旅館ヒミツの仲居と曲者たち
作:吉高寿男
構成・演出:三宅裕司
観劇:2016年6月16日(マチネ)

  

遠征用のほぼ日手帳を忘れて地味に困った観劇でした。
 
笑点6代目の司会者に就任し、すっかり時の人になった春風亭昇太師匠。実はBS笑点の若手大喜利を仕切っていた頃から昇太師匠推しでした。そんな飛ぶ鳥を落とす勢い(by三平師匠)の昇太師匠が毎年参加している熱海五郎一座の公演があることを知ってミーハーな気持ちで行ってみたくなり、都合がついたので行くことにしました。
会場は新橋演舞場。5月はとっつーが舞台をやっていたようです。初めて行きました。だけど年齢層違いすぎるし、アウェイ感すごい。舞台が始まっちゃえば気にならないのですが、最初はどうしようかと思いました。そして休憩が30分て長いなと思ったら、この時間で食事というわけらしい。開演中でなければ自分の席で飲食OKだったり、開場前に外でお弁当を売っていたり、ロビーにたくさん売店が出ていたりと、いつもと違ってカルチャーショックでした。入場に手間取ってしまって着席がギリギリになってしまいました。あとから一般発売で取ったので席は3階席でした。花道は見えないけど、ステージを見るのに特に問題はありませんでした。5分前から前説がありました。ダブルキャストのTake2のお二人が担当のようで(ちなみに深沢さん回でした)知事のインタビュー風にやってました。今回の舞台は知事、温泉宿、不倫、不祥事で知事が辞任という話題のキーワードが多く、かなりの時事ネタを織り込んでいました。カーテンコールやパンフレットでも話題になっていましたが、脚本ができあがったときはこんなになっているとは思わず、ニュースに合わせてセリフが変更になったりしているそうです。話のなかでラサールさん演じる神奈川県知事は不祥事で辞任してしまうのですが、最初は、俺は辞めたのに都知事は辞めてない→都知事も辞める。他にも五郎丸とか「STAP細胞はありまーす」とか号泣会見とか(これは舞台中で古くない?って言われていたけど)そういった時事ネタを織り込んでいました。
リーダー(ヨルトンホテルの副支配人)も三宅さん(ふじみ楼の番頭)もラサールさん(神奈川県知事)も小倉さん(ヨルトンホテル総支配人)それぞれキャラクターが濃くておもしろかったです。昇太師匠だけは女装して女将役でした。でもあんまり違和感なかった気がします。小倉さんは劇中で歌ったり、タップを踏むシーンがあったりして恋音を思い出して一人にんまり。そうしたらパンフレットの対談で「三宅さんはPARCO劇場での恋と音楽での小倉さんの歌とダンスを見て気づいた」というくだりがあってびっくり。こっちの舞台でも歌ったり踊ったりするとは思ってもいませんでした。恋音の小倉さんもよかったなぁ。この一座だと小さくて見えないというのが持ちネタのようです。リーダー、三宅さん、ラサールさんは昔からテレビで見ていたイメージがだんだん役と結びついていった感じでした。やっぱりテレビの印象は強い。昇太師匠といえば、もちろん笑点ネタもありました。1回目はBGMがちょっと流れて女将(昇太師匠)「今の音楽聞いたことある」と反応するというシーン。2回目はふじみ楼で働き始めた小倉さんがバラバラにしてしまった座布団を重ねて「もうこうやって重ねた座布団の上に座ることもないのね。歌丸!」と座布団に飛びつく女将。「何わけのわからないことしてんの」と三宅さんにつっこまれ、最後は「山田くん、座布団持ってってー」という流れ。
舞台の途中で歌ったりのショータイムあり。笹本玲奈さんの歌がすごかった。松下さんもダンスしたり、歌もやっていて驚きました。でも松下さんは意外とコント好きな方だと思います。
 
カーテンコールは全員からご挨拶あり。リーダーは途中でセリフを間違ったことを話してました。昇太師匠はやっぱり笑点司会の話。司会の話は2月に話をもらっていて「生放送で発表するから誰にも言わないでください。家族にも言わないでください」と言われていたけど家族いないから!っておなじみの話。例の座布団のところはもともと別の笑点ネタの予定だったそうですが、昇太師匠が司会に就任したことで台本が変更に。しかし自分が司会になることが分かっていた昇太師匠は「どうせここ変更になるんだろうな」と思いあまり稽古に身が入らなかったそうです。
 
自分の少ない観劇経験からすると鈴木さんの舞台みたいだなと思ったんです。笑って最後は大団円で終わるというところは共通しているものがあると思いました。パンフレットには東京の軽演劇と書かれていたけど、こういう舞台も楽しいなと思いました。たまに中の人ネタや時事ネタも盛り込んで、でもそれが許される舞台なのかなと。鈴木聡さんもよく吾郎さんネタを使うじゃないですか(くせっ毛とか身体が固いとか)それに近いように思いました。でもこういう喜劇って劇場で見てみんなで笑って見られるのがいいなーと思っています。またひとつ知らなかった世界に足を踏み入れた観劇でした。