のぼうの城(BSプレミアムシネマ 2014/8/2)

この映画に水攻めのシーンがあったので公開が遅れたという話は聞いていたのですが最終的にいつ上映になったのかは知りませんでした。相棒の甲斐享役をきっかけに再び成宮寛貴という役者に興味を持つようになり、この「のぼうの城」にも出ていることも知りました。漠然と見たいと思ってはいたのですが、まだ大河ドラマを見始める前で歴史モノには抵抗があり見ないままになっていました。2014年のお正月にTBSで放送されたのを録画はしたのですが、時代背景も分からず理解できないままだったので冒頭だけ見て消してしまいました。そのまま夏になり今度はBSプレミアムで放送するというのでまた録画しました。軍師官兵衛ハッシュタグを追いながら見ているうちにやっと「のぼうの城」の時代が理解でき「軍師官兵衛忍城水攻めのあたりまできたらのぼうの城を見る」と決め、10月にようやく見ることができました。

そんなわけで感想メモ。

 

ちなみにこの映画に黒田官兵衛は出てきません。冒頭の高松城の水攻めは官兵衛の作戦で、三成がそれを忍城にもやろうとしたわけです。話の中でのぼう様と呼ばれているのは成田長親。偉い人のわりには農民のところでたわむれるのがお好きなようです。成田家の家臣は長親、丹波守(佐藤浩市)和泉守(ぐっさん)酒巻靱負(ナリヒロさん)がメインなのかな。丹波守&和泉守が強すぎる。丹波守は槍の名手で和泉守は腕力なら誰にも負けない感じであった。靱負は初陣のなのに自信満々なまだまだ青い感じの青年でした。カイトぽいポジションといえばそうかも。個人的には、農民達がまいた油の上の豊臣軍に向かって火の矢を放つ靱負のニヤ顔がたまりませんでした。そしてちゃっかり自分をアピールするのも若いねと思ってしまう。圧倒的に不利な条件の中で豊臣軍に勝利した忍城であるが、豊臣軍は忍城の周囲に堤を作り、水攻めをすることにする。確かにこの水で建物が壊れるシーンは震災後では上映できないだろうと思いました。2014年になって一応TVで放送できるくらいの時期になったということなのでしょうか。のぼう様が水につかった船の上で田楽を舞うシーンはさすが萬斎さんだなと思いました。そんななか豊臣軍に撃たれてしまう長親。しかし豊臣軍の農民が堤を壊してしまい水攻め作戦は終わってしまう。結局は民衆を味方にしたのぼう様の勝利だったのかな。

 

ちゃんと歴史を整理しながら見たらおもしろかったです。軍師官兵衛を見る前は佐吉=石田三成が分かってなかったくらいですから。あとナレが誰かと思ったらあずみんだったのね。