相棒12 第1話「ビリーバー」

第1話「ビリーバー」(脚本:輿水泰弘)

今年も相棒のシーズンが始まりました。毎シーズン初回は色々とありますが今回も凄かったですね。書かないとなかなか整理できません。

予告からカイトがカルトにハマっている事は散々言われていましたが、後のあれこれを思えばその件は正直たいした問題ではなかったような…。カイトが「火の玉大王」という陰謀論者の動画サイトにハマっているとえっちゃんから相談を受ける右京さん。このみんなの動画のモデルはニコ動か。あのコメントとか絶対に意識してる。ピエロやX-DAYの動画サイトは何だっけ?X-DAYの特典ステッカーは「YourDOUGA」になっているけど。こっちのモデルはYouTubeだろうな。サスペンスやミステリーは時代が変わるとトリックや事件の舞台も変わるよねえ。長年1つの作品を見続けていると特にそう思います。

尾行して行った先で部下で円陣組んでUFOを呼んでいるのを見たらそれは誰でも心配すると思います。本心なのか訳あってなのかも気になりますしね。そして右京さんがみんなの動画の使い方を熟知し過ぎているのがおかしかった。右京さんぐらいの年齢だと分からない人が多数なんだろうけど、右京さんなら知っていそうだもの。右京さんもカイトもお互い知りつつ、みん動の放送に乱入というのがなんかおかしかった。

エルドビアの人質殺害事件って、これ劇1にも通じてくる事件だと思うんだけど(劇1はあまり話を覚えてない)あ、だから今度の日曜日に放送があるのか。そこの人質交渉にカイトパパの甲斐峯秋が関与していたと。猪瀬記者は父親がエルドビアの事件で殺されていて、その真相は亡くなった母親から聞いていた。それを高山さんの遺書として告発しようとしたが警察側が遺書の存在をつぶした。だから綾辻を利用して、峯秋を誘拐し動画サイトによる告発を狙ったという事でいいんでしょうか。あーそうすると劇1に出てきた木佐原さんと動機は近いものがあるような。でも木佐原さんの息子は退去勧告を無視して残っていたから非難を受けたんだよね。政府は民間人を見殺しにしたとだけど自分では動けないので綾辻(火の玉大王)を利用したって事なんですかね。官僚だろうか民間人だろうかテロリストに金は渡さない。

しかし今回の真のクライマックスは三浦警部補の退職でしょう。刺された時に「お願いだから三浦さん死なないでー」と思ったけど、まさかこうなるとは…。警部補試験を受けて昇進してたのに刺されてしまって、もう杖がないと歩けない状態になって退職に。中園さんの言うとおり内勤で続ければいいじゃない。警部補なんだからできると思うよ。だけど本編中で「もうすぐ定年」みたいは発言はあったはずだし、刑事も続けられない、年齢も…と考えて退職という事になったのかなあって考えました。だから三浦さんは「タクシードライバー推理日誌」の夜明さんみたいになればいいと思うんですよ。とっくに刑事は退職しているのに、助けを求めに部下が家に来るような隠居元刑事になればいい。その話を聞いてイタミン、右京さんの対応がそれぞれらしいなって思いました。右京さんはあーいう時でもそういう態度の人だよね。薫ちゃんとの別れの時だってそうだったし。でもあの時間で花の里に行こうと思ったのはやっぱりショックだったし、動揺していたんじゃないかと思います。

どうでもいいツボポイントは以下あたり。

動画の出所の特定は関係部署が行っているという会見を聞いて、サイバー課の岩月君が頑張っているんだろうと勝手に想像してました。今回の右京さんクライマックスは何といっても火の玉大王(綾辻隆一)の家での右京さんでしょう。あーいう時だけは右京さんというより左文字だし、むしろハグの仕方は水谷さん本人ではないかと(笑)とりあえず相棒世界の住民は玄関の向こうに右京さんが見えたらドアを開けない方がいいと思います。そこで薫ちゃんの名前出すとかさ。嬉しかったよ、ありがとう。あと刑事部長と猪瀬記者が話していたのは警視庁の地下駐車場の設定のはずですが、どうもあそこはトラウマだ。先週見たばっかりだし。

初回から爆弾を落としていった相棒12ですが、次回はどう見ても湯川先生ぽい人がキーパーソン。どうなる。