相棒12 第2話~第5話

第2話「殺人の定理」(脚本:金井寛)

9係最終回後の予告で「ガリレオぽい」と思った予告は第2話だったようです。設定がどことなくガリレオを彷彿させる話でした。被害者と肥後教授の関係性が湯川先生と石神の関係性に似ているなと思ったんですよね。同じ道を志しながらかたや教授、かたや専門を生かす仕事はできてないと。数学の話があちこちに出てくるので理解するのが大変でした。余談ですが、相棒12サントラの六角精児のANNで「この回の脚本が大変だった」という話を六角さんと山西さんがしていました。見るこっちもそうだけど、役者さんはそれを覚えてしゃべらなくちゃならないんだもんね。

分かってはいるけど三浦さんがいないー(涙)本当はカイトと飲みたかったのにイタミンに邪魔された芹沢様(笑)すっかり特命と捜一のギブアンドテイクが定着してきましたね(でも初回がいつか覚えてない…)右京さんと肥後教授は同じ種類の人間ですよね。カイトが2人の会話に全くついていけてない。「カンニングはダメダメですよ」ってかわいすぎだろ右京さん。

 

第3話「原因菌」(脚本:櫻井武晴)

この話が放送される少し前から食品偽装のニュースが世間を騒がせていて「このタイミングで放送なんて…」と思っていたら、放送翌日に食中毒事件があって「相棒おそろしい」と思った次第です。相棒は時々狙ったとしか思えないタイミングで放送される話があるからね…。

食中毒が出た時に警察って動くの?というのが疑問だったんですが実際のとこはどうなんでしょう。食中毒って保健所じゃない?だからあの増井さんて保健所の職員が気になっていたんだけど、別の彼女は不正をしていたわけじゃなかったんだよね。店が多忙を理由に検査受けてなかったわけだし(それもどうかと思うんだけど)あの生活環境課の刑事さんイタミンとやりあっていて、やるなと思いました。熱くなったイタミンを止めるのは今までなら三浦さんの仕事だったんだろうけど、芹沢様には止められない。これからの芹の胃が心配です。それとは対称的にちゃっかり番号交換しているカイトぼっちゃん。やるな。特命係の事を「まともな刑事」って言う人に初めて会った。結局どこもちょっとずつ悪かったんだよね。ソースを作るのに生食ホタテを使わなくちゃいけなかったのに加熱ホタテを使ってたり、機械のメンテ不足だったり、検査受けてなくて原因を特定できなかったり、どこかで気付けなかったのか…と思ってしまう話でした。

 

第4話「別れのダンス」(脚本:戸田山雅司)

予告で流れた右京さんのダンスはもちろん、元タカラジェンヌに社交ダンスをやらせるなんてどこまで狙った話だと思いました。ありがとうございます。えっちゃんがついつい男性をリードしてしまうというのは「さすが元男役」と思わざるを得ませんでした。ボールルームダンスのリードは常に男性という話があって「えっちゃん逆だよ」と思ってしまいました。陽月さんも綺麗でしたね(確か相棒は2回目のはず)今回の役の方がハマリ役だったと思います。真飛さんも陽月さんもメイクがハマっていたなーさすがです。いきなり踊り出す右京さんに「時々俺もついていけなくなる事があるんです」とカイト。あれは薫ちゃんでも神戸君でもついていけないと思います。

今回印象的なシーンはカイトがさりげなくえっちゃんの腰に手を回していたこと。自然すぎてびっくりしました。あとは特命部屋で踊り始めた角田課長にも1票を(笑)

 

第5話「エントリーシート」(脚本:金井寛)

就職活動がテーマ。けっこうこの話にダメージ受けた人多そう(自分も含め)右京さんほどの天才には就職活動は理解できませんよ…。右京さんの言うことはもっともだけど、そうじゃないんだよとしか言えなくて。そこはつっこんじゃいけないとこなんだよ。そのあたりの今の就活事情はカイトがフォローしていた感じですね(警察官試験も就活の1つだとは思いますが)民間受かっていたけど蹴って警察官試験を受けたのか。なるほど。

被害者の女子大学生は就職活動の為に色々な活動をしていた。最初はこのエピソードのいくつかねつ造したんじゃないかと思っていたけど(ひどい)どうもそうじゃなさそうでしたね。バイトも文化祭の実行委員も国際学生フォーラムの立ち上げも、彼女にとっては就職活動の為にやった事だったんですかね。それもなんだかなと思いますが、現実なんでしょう。井戸掘りのボランティアは本心で行った事だから就活面接に使えなかったんじゃないか?と右京さんは推測していたから余計にそう思えるのかな。こういう話で内定を蹴った話が出てくるのは珍しいなと思いました。内定を蹴ったからコーヒーをかけられて、その為に替えのスーツが必要になった。うわあ。しかもその内定をもらった企業は友人が入りたかったという企業でね。あああ。そして被害者が友人に言った言葉が「3年間何もしなかったのが悪い」ってそれは言っちゃならんー。そういう考え方なら演劇やっている恋人とは分かり合えないよなと。

気を取り直して、今回かわいかったやりとり。

カ「先輩の聴取を見学したいなと」

芹「そうなの?」

なんでそこで嬉しそうなの(笑)後輩にしたわれると弱い芹沢様。女性の身長でイタミンから見おろされたらさぞ迫力があるだろうと思いました。

最後にカイトぼっちゃん久しぶりに暴走。イタミンや芹が止めに入る。しかし犯人の動機は確かにゲスいと思いました。面接で使ったエピソードが実はウソだった事がバレたくなくて被害者を突き落としたですからね。久しぶりに色々と考えてしまった話でした。