大河ドラマ「軍師官兵衛」総括

昨日最終回を迎えた「軍師官兵衛」実は初めて最初から最後まで見た大河ドラマでした。清盛は10話あたりからの視聴で、やえさくは西南戦争あと1~2ヶ月抜けているのです。正直、途中で見るのをやめようかと思っていた時期もあったのですが、岡田君がかっこいいから…というのが最後まで見続けた大きな理由だったと思います。これまで岡田君の演技作品はほとんど見たことがなかったのですが、知らない間に立派な役者さんになっていたのだなと思いました。

 

軍師官兵衛も様々な意見が飛び交っていた大河ドラマでした。平清盛と八重の桜の会津戦争までの濃い感じが好きだったので、官兵衛はその薄い感じを少し物足りなく思っておりました。個別のキャラクターで濃い人物もいたのですが、全体とすると薄味だなと印象はぬぐえませんでした。一番のお気に入りは陣内さん演じる宇喜多直家でした。必要とあれば部下でさえも容赦なく毒殺する、その姿勢がたまりませんでした。どこまで信用していいか分からないキャラクターも魅力的でした。優柔不断で信用できなかったのは小寺の殿。小寺の殿といえば「ここは思案のしどころよのう」しかないと思います(2億4000万での松っちゃんのネタにまでなっていた)信長は、大河で本能寺をやる頃に信長のシェフが始まって衣裳が及川信長とあまり大差なかったことに気付いてしまいました。光秀は信長のシェフの吾郎さんとはまた違って感じで本能寺の変を起こしそうだとずっと思っていました。本能寺の変も諸説あるみたいだし、同時期に同じテーマを扱うドラマがあると比較できて興味深かったです。秀吉は天下人になった後の暴走ぶりが清盛の後半のようだと思っていました。天下を取ると誰もがこうなってしまうのかと。それは「いかがにございますか、そこからの眺めは」と言いたくもなりますよね。家康は家臣が秀吉の死を報告しに来た時に内容も聞かずに「死んだか」と言ったのが印象的です。家康も頭よかったのだろうな。このドラマでは散々な描かれ方をしていた三成でしたが、ヒストリアとか他のドラマを見ているとそれなりの大義はあった人物だったのではと思いました。このドラマだと官兵衛をずっと敵視して動いているように見えたけど、関ヶ原では彼なりの大義を持って西軍を率いたと思うのです。

官兵衛自身のキャラクターは後半の方がおもしろかったですね。秀吉が亡くなり、如水自ら天下を目指し始めた時のブラックな感じがよかったです。岡田君もこんなキャラクター演じられるんだなと思いました。坊主の覚悟もさすがです。歌番組がカツラだとは思ってもいなかったです。今のカツラって凄いのね。同じ役者さんなのに前半の官兵衛と後半の如水は全く別人ですもんね。凄い。ただずっと戦のない世と言っていた官兵衛がラストで考えを変えてきたことだけが解せないといえば解せない。官兵衛自身は信長や秀吉という天下人達に仕えていて、自分はその立場で満足していたのだろうか、それとも2人に仕えている間もいつかは自分で天下を、と考えていたのだろうかと。そこが後半を見ていてずっと疑問でなりませんでした。最終回で神輿の上でふんぞり返っていた如水さん好きですけどね。でも信長が本能寺で亡くなった後すぐに秀吉に「殿のご運が開けたのですぞ」というくらいだから、そういう部分は昔から持っていたのかもしれないけれど、この作品だけだと急に考えを変えてきたように感じてしまうように思います。

 

ツイッターでも色々と書いてきましたが、1年見続けたということは自分なりに楽しんだ結果だと思っています。岡田君、V6としての活動もあって大変だったかと思いますが本当にお疲れ様でした。歌番組で見るたびに殿のオーラが残っているように思いました。

 

ここ3年見続けてきた大河ドラマですが、来年は一度お休みしようと思います。幕末好きなんですけど、やえさくで見たばかりだし、今のところこの人見たい!という役者さんがいないので動機が弱いのです。八重の桜はミッチーめあてで見始めて気が付いたら容保役の綾野剛にどっぷりだったので、そういう予想外の出会いもあるかもしれないですが。ちょっと時間的にも厳しくなってきているのもありまして…。

戦国時代はドラマを楽しむほどの知識を持ち合わせてはいませんでした。信長のシェフでも知らない人物はけっこういましたし、のぼうの城も官兵衛を見る前だとよく分からなくて、軍師官兵衛で話が追い付いてから見直したのです。同じ理由で影武者徳川家康も年末近くになってようやく見ることができました。そして やはりある程度歴史の知識があった方が楽しめるということもよく分かりました。なので再来年はこの戦国の知識で楽しめそうですし、その時には戻ってこられたらいいなと思っていま

 

最後に岡田君の今の髪型がいつ解禁されるのが気になります。

クランクアップから3ヶ月たつし、もしかして紅白?と思っているけど、どうだろう?

 

 

花燃ゆはどうなんでしょうね。毎年恒例のオープニングチェックはしようと思っています。川井憲次さんの曲も気になるし(すべてがFになる科捜研の女の音楽担当)あと桂小五郎役がヒガシという情報を耳にしまして。龍馬伝はタニショー、八重の桜はミッチー、花燃ゆはヒガシときているので、NHKとしてはそういう路線なのかと1人納得してました。

だけど始まる前から「イケメン大河」を推してくるのはどうなのよと思うのです。イケメン出せばそれでいいと思われているような気がして…そこが好きになれない。あと大河ドラマと朝ドラはご当地要素が重要だというのが少しずつ分かるようになってきて、平清盛の時に兵庫県知事が発言した理由も分かるというか。まあ色々と期待していたんだろうなと思うこともあり…。

今のところ大河開始後の週刊誌ネタが

2012年「平清盛」→画面が汚い

2013年「八重の桜」→会津弁が分からない

2014年「軍師官兵衛」→ナレーションが聞き取れない(結果的にナレーション交代してしまったので引っ張らなかったけど)

ときているので、2015年「花燃ゆ」は何と書かれるか気になります。