再放送でドラマ「流れ星」を見て

今年の7月。関東圏のドラマ再放送枠でTBS「TAKE FIVE」フジレテビ「流れ星」テレビ朝日信長のシェフ」がほぼ同時期に再放送されるという奇跡的な事態が起こりました。この3本全てに出演している吾郎さん。勝手に稲垣吾郎再放送祭と呼んでいました。年末も近くなりそろそろHDDを空けなければ…ということで「流れ星」をちょいちょい飛ばしつつ見ました。

第1話と第2話だけは過去にブログで感想を書いていましたが、本放送は途中で見ていなかった回もあったのでそのままになっていました。2010年の映画「十三人の刺客」で悪役として注目され始めた吾郎さんがドラマでも悪役ということが話題になっていました。久しぶりに見て思いましたけど、改めて槙原修一は最後の最後までクズ兄貴だったなと思いました。ドラマの中ではもずく頭と呼ばれることもあり、もずくとクズ兄貴がごちゃまぜになってモクズ兄貴とひそかに呼んでいたりしていました。なにより兄貴登場時のBGMがいつも不気味でたまらなかったです。主題歌だったコブクロの「流星」もいい曲だったのですが、この曲を年末の歌番組で聞くたびにクズ兄貴のことを思い出していました。

もちろん兄貴は梨沙に自分の借金を背負わせていて、その為に梨沙はイメクラで働いていたわけです。これだけ見ると確かにひどい兄貴なのですが、梨沙が健吾と結婚したことを知ったあたりからは兄貴は妹が本気で健吾にだまされたいると思っているのでは?と気づいたのです。だからこそ自分が梨沙を助けてあげなくちゃと思っていたのだろうし、その為に週刊誌の記者に記事を売り込みまでしたわけですから。その記事も妹が風俗嬢と書かれるのは嫌だと訂正を求めているし、そして妹に「死んでくれ」と言われ飛び降りている(でも最後には妹の貯金取って逃げちゃうんだけど)でも健吾も最終的な結果は別として、妹の肝臓移植を目的に梨沙に近づいた面があるのは否定できないし。妹を想うあまりの行動とか、そういった面ではクズ兄貴と同じような一面があったのかもしれないと思いました。

でもこのドラマの兄貴は何回「いいかげんにしろ!」と言いたくなったか。吾郎さんはこの作品以降も曲者(?)の役が増えましたね。そんなポジションも好きですよ。