泣き虫なまいき石川啄木

泣き虫なまいき石川啄木
作:井上ひさし
演出:段田安則
会場:紀伊国屋ホールサザンシアター
観劇:2011年10月10日マチネ

6月2日にやっと「ぼっちゃま」を見に行けたと思ったら、もう次の舞台が発表ですと!年2回も舞台に立つ吾郎さんが見られて幸せです。うっかりしていたら一般発売の日が仕事になってしまい、日程的にも忙しく先行で取れた1公演のみの観劇となりました。

席はなんと文机の真正面という、吾郎ファンとしてはとてもおいしい席でした。「ぼっちゃま」のコウさんと、啄木のはじめはどちらかというとダメ男である事は共通していると思いました。コウさんは親の遺産で食いつないでいて、はじめは自分の才能を信じてやまないという。衣裳や時代も近いのでどうしても印象が近くなってしまう。もう少し上演時期ずらして欲しかったかも。うーん、1回だけの観劇だとなかなか理解まではいたらないと思います。特に啄木は席が近くてちょっと舞い上がっていたのもあるし。

基本的に舞台のレポートや感想文の苦手なんですけど。この舞台で印象に残ったセリフがありまして。ラストの方にはじめ、節子、カツが3人で寝ているシーン。そこで「死を前にすると人はこんなにもやさしくなれるのか」というセリフがあって(はじめだったなかな?)それが東日本大震災の色々とだぶって、2011年にこの舞台を見る意味があったのかもしれないと思いました。

パンフはもちろん購入しました。この日に放送されたプロフェッショナルで流れた舞台稽古シーンはこの啄木の舞台でしたね!