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すてきな日々-Wonderful Days-

音楽、映画、舞台の記録

熱海五郎一座新橋演舞場シリーズ第三弾 熱闘老舗旅館ヒミツの仲居と曲者たち

熱海五郎一座新橋演舞場シリーズ第三弾 熱闘老舗旅館ヒミツの仲居と曲者たち
作:吉高寿男
構成・演出:三宅裕司
観劇:2016年6月16日(マチネ)

  

遠征用のほぼ日手帳を忘れて地味に困った観劇でした。
 
笑点6代目の司会者に就任し、すっかり時の人になった春風亭昇太師匠。実はBS笑点の若手大喜利を仕切っていた頃から昇太師匠推しでした。そんな飛ぶ鳥を落とす勢い(by三平師匠)の昇太師匠が毎年参加している熱海五郎一座の公演があることを知ってミーハーな気持ちで行ってみたくなり、都合がついたので行くことにしました。
会場は新橋演舞場。5月はとっつーが舞台をやっていたようです。初めて行きました。だけど年齢層違いすぎるし、アウェイ感すごい。舞台が始まっちゃえば気にならないのですが、最初はどうしようかと思いました。そして休憩が30分て長いなと思ったら、この時間で食事というわけらしい。開演中でなければ自分の席で飲食OKだったり、開場前に外でお弁当を売っていたり、ロビーにたくさん売店が出ていたりと、いつもと違ってカルチャーショックでした。入場に手間取ってしまって着席がギリギリになってしまいました。あとから一般発売で取ったので席は3階席でした。花道は見えないけど、ステージを見るのに特に問題はありませんでした。5分前から前説がありました。ダブルキャストのTake2のお二人が担当のようで(ちなみに深沢さん回でした)知事のインタビュー風にやってました。今回の舞台は知事、温泉宿、不倫、不祥事で知事が辞任という話題のキーワードが多く、かなりの時事ネタを織り込んでいました。カーテンコールやパンフレットでも話題になっていましたが、脚本ができあがったときはこんなになっているとは思わず、ニュースに合わせてセリフが変更になったりしているそうです。話のなかでラサールさん演じる神奈川県知事は不祥事で辞任してしまうのですが、最初は、俺は辞めたのに都知事は辞めてない→都知事も辞める。他にも五郎丸とか「STAP細胞はありまーす」とか号泣会見とか(これは舞台中で古くない?って言われていたけど)そういった時事ネタを織り込んでいました。
リーダー(ヨルトンホテルの副支配人)も三宅さん(ふじみ楼の番頭)もラサールさん(神奈川県知事)も小倉さん(ヨルトンホテル総支配人)それぞれキャラクターが濃くておもしろかったです。昇太師匠だけは女装して女将役でした。でもあんまり違和感なかった気がします。小倉さんは劇中で歌ったり、タップを踏むシーンがあったりして恋音を思い出して一人にんまり。そうしたらパンフレットの対談で「三宅さんはPARCO劇場での恋と音楽での小倉さんの歌とダンスを見て気づいた」というくだりがあってびっくり。こっちの舞台でも歌ったり踊ったりするとは思ってもいませんでした。恋音の小倉さんもよかったなぁ。この一座だと小さくて見えないというのが持ちネタのようです。リーダー、三宅さん、ラサールさんは昔からテレビで見ていたイメージがだんだん役と結びついていった感じでした。やっぱりテレビの印象は強い。昇太師匠といえば、もちろん笑点ネタもありました。1回目はBGMがちょっと流れて女将(昇太師匠)「今の音楽聞いたことある」と反応するというシーン。2回目はふじみ楼で働き始めた小倉さんがバラバラにしてしまった座布団を重ねて「もうこうやって重ねた座布団の上に座ることもないのね。歌丸!」と座布団に飛びつく女将。「何わけのわからないことしてんの」と三宅さんにつっこまれ、最後は「山田くん、座布団持ってってー」という流れ。
舞台の途中で歌ったりのショータイムあり。笹本玲奈さんの歌がすごかった。松下さんもダンスしたり、歌もやっていて驚きました。でも松下さんは意外とコント好きな方だと思います。
 
カーテンコールは全員からご挨拶あり。リーダーは途中でセリフを間違ったことを話してました。昇太師匠はやっぱり笑点司会の話。司会の話は2月に話をもらっていて「生放送で発表するから誰にも言わないでください。家族にも言わないでください」と言われていたけど家族いないから!っておなじみの話。例の座布団のところはもともと別の笑点ネタの予定だったそうですが、昇太師匠が司会に就任したことで台本が変更に。しかし自分が司会になることが分かっていた昇太師匠は「どうせここ変更になるんだろうな」と思いあまり稽古に身が入らなかったそうです。
 
自分の少ない観劇経験からすると鈴木さんの舞台みたいだなと思ったんです。笑って最後は大団円で終わるというところは共通しているものがあると思いました。パンフレットには東京の軽演劇と書かれていたけど、こういう舞台も楽しいなと思いました。たまに中の人ネタや時事ネタも盛り込んで、でもそれが許される舞台なのかなと。鈴木聡さんもよく吾郎さんネタを使うじゃないですか(くせっ毛とか身体が固いとか)それに近いように思いました。でもこういう喜劇って劇場で見てみんなで笑って見られるのがいいなーと思っています。またひとつ知らなかった世界に足を踏み入れた観劇でした。