すてきな日々-Wonderful Days-

音楽、映画、舞台の記録

No9-不滅の旋律-

No9-不滅の旋律-

脚本:中島かずき

演出:白井晃

音楽監督:三宅純

会場:赤坂ACTシアター

観劇:2015年10月12日(マチネ)10月18日(マチネ)

 いやあ凄い舞台でした。初めて舞台の稲垣吾郎を見て泣きました。何に対して泣いたのかまったくわからないんだけど、涙が自然とあふれてきました。クラシック音楽は好きなジャンルではありますが、あまりベートーベンの曲は聞いたことがありませんでした。そんな自分ではありますが、唯一全楽章知っているベートーベンの交響曲が第9番です。単純かもしれないけど、終楽章の歓喜の歌はぐっとくるものがあります。あれだけのメロディを考えたベートーベンはやはり天才だったんだと今回の舞台でしみじみと思いました。

 

<10/12感想>

赤坂ACTシアターは初めての会場。今回はお花撮影OKでした。出演者も多いので花もいっぱい。けっこう撮ってきちゃった。ひさしぶりに成宮くんから来てたのが嬉しかった。あとは吾郎さん関係者だと、桃李くん、檀ちゃん、真飛さん、しんたろー、AKIRAさんなどなど。ヒロくんからもありましたし、演出の白井さんあてにヤマコーさんと堀北さんからきていて並べたのはあえてですよね(笑)

実はですね。今回最前列だったんです。チケットが手元に来てからだいぶ前だとは思ってましたが、本番近くになって座席表を見たら3列つぶれて最前列だと知り焦りました。もうストーリーは理解できなくてもいいから吾郎さんだけを見ると決意しました。立ち位置の都合なんでしょうけど、何回か目の前に来ましてね。そのたびに見上げるように見てました。何回も「あ、稲垣吾郎てホントに存在するんだ」と思いました。

ベートーベンは感情の起伏が激しいとは聞いていましたが、舞台上の吾郎さんの暴れっぷりが想像を超えていてすさまじかったです。セリフのほとんどは怒っているし、物も投げつけたり、怒鳴って人を追い返したりなんてあたりまえ。周囲の人を振りまわす役というと、ぼっちゃまや啄木のはじめちゃんもどちらかというそういうタイプだと思いますが、ベートーベンはもっと感情的に振りまわしている印象です。映像でもあそこまで暴れる役はなかったんじゃないかな。

会見で話していたことだとまずウィッグ。あまり違和感なかったです。もう少し伸ばしたら地毛でもいけるんじゃないかと思ったけど、後半で年齢を重ねるからウィッグが必要なんですね。ウィッグは3段階あったと思うんだけど自信ない。第1幕は会見でのウィッグだけだったと思うんだけど、第2幕は白髪交じりとラストの白髪と2段階あったような記憶が。白髪とガウンの組み合わせが本物の肖像画のベートーベンに見えてドキっとしました。衣裳はマントとか燕尾(でいいのかな?)とか好きな衣裳がたくさんでたまりませんでした。帽子かぶってマントを着用するシーンがあるんですが、帽子からみえるくせ毛の雰囲気とマントで一瞬「耕さん!」て思いました。帽子の形は全然違うんだけど、後ろ姿に耕さんを感じました。あとラブシーンのことも話題になっていたけど、わりと最初のほうでした。ヨゼフィーネさんとね。でもあれぐらいのラブシーンならヴァージニアウルフでもやっていたと思います。

どうやら同じ回につよぽんが観劇していたらしいのですが、全然気づかなかった。またオーラ消してたでしょ?もー。

 

<10/18感想>

前回の観劇終了後にローソンでチケットをポチってしまった。どちらにしても今日は都内まで行こうと思っていたので。当日券にしようかと思ったのですが、絶対にもう一度見たかったので立見を覚悟してチケットを取りました。

立見なのでゆるっと開場後に到着。コインロッカーに大きい荷物を預け会場へ。立見とはいえ場所が決まっていたので場所取りしなくていいのは助かりました。立見は1階席の後方だったので、全体的に見てこよう思っていたのに結局はベートーベンをガン見して終わり、12日と同じ場所で泣きました。立見は後列もあったようです。たまたま隣がいなかったこともあり、わりとゆったり見られました。とはいえ、2回目ということで少し落ち着いて見られたので他の方の感想なんかも書けそう。

 

12日の感想でも書いたけど、ベートーベンは今まで吾郎さんがやったことないタイプの役です。本人いわく最近のドラマの役は小言をぼそぼそ言っているような役が多いので、そのギャップがすごいです。今までの舞台でここまで激しい役ってそうそうなかったんではないかと思うのですが。ひろげんのディープ山崎は話を聞いていると激しそうな役だけど実際に見たわけじゃないから比較はできない。とにかく見たことない吾郎さんをたくさん見ることができました。これまでの舞台の積み重ねがあってのこのNo9のベートーベンだと思いました。細かいことですが、時代が時代なので書く動作は右手でした。でもメルツェルにコーヒー豆を投げ付けるのは左手でした。どうしても吾郎さんの左手と右手の使い分けが気になっていつもチェックしちゃう。この舞台で最後にベートーベンは第9を指揮するシーンがあるけれど、あの指揮もだいぶ練習したんだろうなと思いました。実際の拍の取り方と違う部分もあったと思いましたが、スマスマを見た者としてスマ進からの進歩がすごいと思いました。やっぱり第9「歓喜の歌」の曲のそのもののパワーもすごくって、それと役者さんの演技がよりこの舞台を盛り上げてくれたんだなと。1幕の終わりで歓喜の歌のメロディをソロで歌う方がいますが、それだけでもグッとくるし、2幕の終わり歓喜の歌は泣くしかない。

たとえ騙されていたとしても自分を愛してくれた人にはとことん尽くしてしまう思考が理解しきれないけれど、それは自分が父に認めてもらえなかったことが関係あったのかなと思うし。それが甥っ子への異常な執着となって自分も同じことを繰り返していたのがせつない。子役の子頑張ってたなぁ。

 

優子ちゃんは初舞台とは思えないくらい堂々としてました。元AKBセンターは伊達ではない。カーテンコールかわいすぎ。ルートヴィッヒの弟たち(ニコラウスとカスパール)は二人とも吾郎さんより背が高くて(吾郎さんだって低くはないけどね)その身長差にひそかに萌えてました。この弟たちばはルートヴィッヒに振りまわされてばかりだったけど、嫌いになりきれないところはあったのかもしれません。メルツェルは憎めない感じが好きでした。片桐さんの人徳(笑)コーヒー豆を投げつけられて帰るときのセリフはアドリブだったのかな。18日は「コーヒー豆は大切にしろよ。明日たりなくなるぞ」だったかと。 ナネッテ役のマイコさんはつよぽんと徳市で共演してました。女性としてというよりピアノ職人として認められたいという想いが伝わってきた。アンドレアスはいい人だった。強い女性(マリアとナネッテ)に囲まれて大変そう。フリッツ役の深水さん大きくて迫力があった。

 
何回言っても足りないくらい、吾郎さんはすごかったです。こんな素敵な舞台を演出してくださった白井さん、脚本の中島さん本当にありがとうございました。