すてきな日々-Wonderful Days-

音楽、映画、舞台の記録

吉松隆還暦コンサート<鳥の響展>

クラシックコンサートといえばそうなのですがタルカスが聞きたくて行ったようなものです。普通のクラシックコンサートとは趣旨が違ってくるかなと思い、こちらにも書くことにしました。

2013 年になってからこのコンサートの存在を知りました。多分、清盛関連のツイートをチェックしていて吉松さんのサイトに行きついたのだと思います。値段と日程に少し悩みましたが、これを逃したら「平清盛」も「タルカス」も二度と聞く機会はないだろうと思い行く事にしました。ちなみに1階席でした。当日も#平清盛ハッシュタグをチェックしていたら清盛ファンの方も多くいらしていたようで、ホールの中に清盛クラスタさんがいると考えたらちょっぴり胸熱でした。

<プログラム>
第1部
・夢詠み(チェロ:長谷川陽子/二十絃:吉村七重)
・夢色モビール(チェロ:長谷川陽子
・スパイラルバード組曲より1「Spiral Bird」3.「Romance」(ホルン:福川伸陽)
・プレイアデス舞曲集より「線形のロマンス」「鳥のいる間奏曲」「真夜中のノエル」(ピアノ:田部京子)
・4つの小さな夢の歌より「春」(ピアノ:田部京子
・タピオラ幻景より「水のパヴァーヌ」「風のトッカータ」(ピアノ:舘野泉)
・ランダムバード変奏曲より(ピアノ:田部京子小川典子

第2部
・鳥は静かに
・サイバーバード協奏曲(サックス:須川展也、ピアノ:小柳美奈子、パーカッション:小林洋二郎)
ドーリア

第3部
・「平清盛組曲より「テーマ曲」「屹立」「情歌/遊びをせんとや」「戦闘」「夢詠み」「勇み歌」「決意」
・タルカス[原作:グレッグ・レイク]

 

東京オペラシティは初めて行きました。新国立劇場に は一度「象」を見に行っています。だけど駅からホールまでの道がややこしくてけっこう迷いました。客層はどうだったんだろう。プロオケの演奏会はほぼ初めてだったので服装もちょっと悩みました。入口でどっさりちらしをもらい、物販を軽くチェック。「平清盛音楽全仕事」をいつかは買いたいと思っているのです が、物販で1万500円を出す勇気はなく購入は見送りました。ロビーでぼーっとしていると外国の方が目の前を通りました。外国の方も聞きに来ているのかー と感心していたら、どうやらキースエマーソン氏本人だったぽいようで(ロビーに本人がいるとのツイートを見かけたのでおそらく本人ではないかと)席は1階 席下手側。そんなに悪い席ではない。

第1部は琴とチェロによる「夢詠み」からスタート。「夢詠み」は大河ドラマ紀行の曲です。いつ頃に使われていたか忘れちゃったけど、清盛紀行の井上あさひさんの声が頭には浮かんでいました。「ドラマの曲だー」と自分の中で盛り上がっていました。琴の使われ方が琴ぽくないというか。ハープみたいな感じがしました。スパイラルバード組曲はホルンが吹く曲ではないと思いました。ホルンの曲にしては動きが激しい!タピオラ幻景は今回は舘野さんの演奏で。この曲が終わった後にようやく客席に吉松さんがいた事に気付きました。本人の公式サイトや平清盛コンサートを見ていたので顔は覚えていました。しかも隣にはキースエマーソン氏まで!

第2部から東京フィルハーモニー交響楽団と藤岡幸夫さんが登場。サウンドトラックでも演奏しているオケと指揮者です。「鳥は静かに」は弦楽合奏平清盛オープニングテーマの弦楽器の響きがしました。「サイバーバード協奏曲」もドラマ中で使われていた曲です。プログラムには特に楽章は書いていなかったけれど多分3楽章構成だったと思います。そのうち2楽章が平清盛で使われていたんじゃないかと思いました。タルカスと違ってサイバーバードはどこで使われていたか覚えていないんですよね。ただオケ曲なのにこのサックスの音色は何だ!と思ったので使われていたのは確かなはず。
サイバーバードが終わり、セッティング変更の間に須川さんと指揮者の藤岡さんでトーク。須川さんは曲を作ってもらおうと吉松さんを飲みに誘ったら自分が先につぶれてしまい、これはもう作ってもらえないかもと思ったら後から正式にオファーが来たそうです。「ドーリアン」は「ちょっと風邪ひいた春の祭典」だそうで。そのニュアンス分からないでもない(笑)あまり拍がはっきりしない曲、うねってるイメージ(?)の曲です。

お待ちかねの第3部。この時点でだいぶ時間が押していて、平清盛組曲とタルカスが終わったら予定時間を確実に超える時間になってました。でもこれを聞くために来たのだから最後まで聞くと決めました(結局前売で取っていたバスの時間には間に合わなかった)
もちろんピアノは舘野泉さん。病気で左手しか使えないのは分かっているんだけど、音色だけ聞いているととても片手で演奏しているとは思えません。メインテーマは聞くと今でも映像が浮かびます。「八重の桜」の月替わりオープニングも色々な映像が見られていいけど、曲を聞いてオープニング映像が浮かぶというのはずっと同じ映像だからなんだよなあと 思うとこもあったり。「遊びをせんとや」はもちろん心の中で歌う(笑)あとは「決意」が好きだなあと。あのぐわーっと来る感じ(よく分からない)が好きなんで す。
舘野さんのカーテンコールが終わりついに待ってましたのタルカス!タルカスが始まる前に指揮者の藤岡さんが「よしっ」と気合を入れ直していたのが私の席まで聞こえたのは気のせいじゃないはずだ。実は「噴火」のイントロでうるうるしてました。泣くまではいかなかったんだけど、やっと大好きな曲が生で聴けると思ったら泣けてきました。東フィルのCDも買って何回も何回も聞いた曲が自分の目の前で演奏されているのが嬉しかったのです。オケも凄い迫力で弦楽器はバリバリ弾くし、管楽器も最後の最後でとどめを刺されるような曲だったに違いありません。あまりよく見えなかったけど打楽器も頑張っていたはず。TV放映時の平清盛コンサートは「噴火」だけでかつカットありだったので、放送を見ていてもここまで自分の中での盛り上がりはなかったのですが、生でフルの演奏は格別だなあと思いました。噴火が終わって、マンティコアのイントロでまた盛り上がりあとはラストまで突っ走った感じの演奏でした。とにかく凄かったです。

カーテンコールでキースエマーソン氏と吉松さんが一緒にステージへ。ピアノの前のキースが座り突然弾き始めた「噴火」のイントロにどよめく会場。そしてハッ ピーバースディの演奏とケーキ登場。赤いちゃんちゃんこと帽子をかぶる吉松さん。大盛り上がりの中吉松隆還暦コンサートは終演しました。

今 日の演奏会は5/1(水)AM06:00〜06:55 NHKBSプレミアム『クラシック倶楽部』で放送予定とのことです。あのコンサートをどうやって55分に編集するのだろう。どこかでフルで放送できないのかなあ。タルカスはノーカットで放送して欲しい…。

追記。
5月1日の放送見ました。放送があったのはランダムバード変奏曲とサイバーバード協奏曲と組曲平清盛」(抜粋)でした。サイバーバードは録画して何回か聞いているうちにハマってきた曲です。須川さんのSaxと小林さんのPercがかっこいい!残念なのはドラマのどのあたりで使われていたのか今でも思い出せないこと。ネットで見かけた話だと、平家納経、清盛と白河院の対面、鹿ケ谷の陰謀あたりらしい。組曲平清盛」はメインテーマ、屹立、夢詠み、戦闘、決意の放送でした。あそびをせんとやと勇み歌がカットだったのですね。タルカス聞きたかったけどタルカスは途中カットできないから仕方ないですね。そして最後のハッピーバースディと吉松さんの赤いちゃんちゃんこまで放送されるとは思わなかった!ありがとうNHK。キースも見切れていた。

追記その2。
演奏会当日から1年近く過ぎた2014年3月4日、同じくクラシック倶楽部で鳥の響展2として放送がありました。今回のオンエア曲は

  • スパイラルバード組曲
  • プレイアデス舞曲集から
  • 4つの小さな夢の歌から
  • ドーリア
  • タルカス

ついにタルカスが映像で見られることが分かり、早朝からテレビ前に待機しておりました。スパイラルバード組曲もホルンが凄かったのでまた見られて嬉しかったです。そしてタルカスの映像が録画できたのは本当に嬉しかった。演奏は何回もCDで聞いているけど映像で見ると新しい発見が色々ありました。Tpのトップ奏者はソロが多くて大変そうだなあと。マンティコアのソロは2人で分担していたり、ピッコロトランペットとも持ち替えしていたりこのあたりは映像で見ないと分からないですね。あと当日はPercが全く見えない席だったので、やっと楽器の配置や人数が確認できた。マンティコアのMarがかっこいいな。あとはアクアタルカスでピアノから始まってだんだん楽器が増えて音の厚みが増していくのがいいよねえ。
この曲の楽譜見たい。欲しい。演奏できる団体が少なくて楽譜の需要がなさそうだから出版されないとは思うんだけど。