魍魎の匣

前作の姑獲鳥の夏も見たので行ってきました。原作の展開はうっすらしか記憶に残っていないのですが、原作のエピソードとはだいぶ違っていたところが多かったように思います。まずもって可菜子が消えなかったし、けっこう重要なエピソードだと思っていたので意外でした。細かい所はほとんど覚えていなかったので、映画は映画で受け入れられました。とりあえず中禅寺秋彦の着物姿がかなり好きなことは実感しました。堤さんに似合っていると思います。

困ったことに今回の映画の途中から、京極堂と関口の関係が探偵ガリレオの湯川と草薙の関係にしか見えなくなりました(汗)湯川のうんちくと京極堂のうんちくには何か通じるものがあるように思います。友人関係はあるし、あまり深くを語らない所とかも似ていると思います。

映画に関してはあの研究所をよく再現したなと思いまして。一応戦後の話なのに、あまりにも現代的な物がたくさん出てくるので時代がわからなくなりそうでした。あの世界観を作り出して京極夏彦氏の想像力に改めて感心しました。次もあるのかな?どうせならその前に原作を頑張って読んでみたいと思います。そうそう。久保俊公がクドカンというのが意外でした。もうちょっとミステリアスな人だと思っていたので…。クドカンがミステリアスではないというわけではなく、意外な人選だなと思いました。