すてきな日々-Wonderful Days-

音楽、映画、舞台の記録

模倣犯(1回目)

行ってきました模倣犯。私が模倣犯を見に行こうと思ったきっかけは、この作品がミステリーだったということです。そしてSMAPの中居さんが主役を演じるともなれば興味を持たないわけがありません。宮部さんの本はたまたま1冊読んでおりおもしろかったので、このベストセラーとなった「模倣犯」も機会があれば読んでみたいと思っていました。原作を読んでから映画を見に行くべきか、映画を見てから原作を読むべきかけっこう悩みました。ですが今の忙しさを考えた時に、原作を読む時間を待っていられなかったのでまずは映画から入ることにしました。

とりあえず全部を見ての感想は、おもしろかったけれどラストがちょっと…。あの終わり方でよかったのかな~というのが本音です。ピースが爆発するあの シーンだけが現実から離れてしまったように感じました。現実にああやって死ぬことはないだろうと思いますし。最後に出てきた子どもも私にとっては唐突すぎ ました。でもなんか不思議な感覚の映画で、終わってからもしばらく腑抜けていました。

そして肝心のピースですが、出てくるまでが結構長くて「いつ出てくるんだろう」と思いながら見てました。出てきた時は「やっと出てきた~」と思いましたね。ビストロにゲストで来た伊東美咲さんがどこに出ていたのか最後まで気づきませんでした。様々な役者さんがいたのに、スタッフロール見るまでどこに出ていたのか気がつかない人もけっこういました。一家殺傷事件の生き残りの塚田真一役の人、わりといいな~と思っていたらジュニアの子でした。

いちばんつらかったのは前畑さんが殺されたところです。ピースと浩美の別荘の畳の見積もりで呼ばれて、殺されてしまうんですよ。ピースの別荘に行く前に奥 さんから誕生日プレゼントをもらってとても幸せそうだったのに、その翌日には殺されてしまうなんてやりきれなくなりました。全くストーリーを知らないのに、なんとなく殺されてしまうんじゃないかと思っていたりもしてました。ピースと浩美がやってきた事件というのは許されるものではありません。ましてなんの関係もない和明に身代わりをさせようとしていたのですから。ピースと浩美は協力しているように思えて、実はそうではなかったのかもしれません。そもそもなんでピースと浩美は協力しあうようになったのでしょうか?明美を殺してそれを隠すために浩美がピースに協力を頼んだのは分かるですが、どうしてその後にあんな殺人事件を起こすことになったのかなと思いました。たぶんピースは最初から前畑さんを殺した後、和明だけを殺すと言っておいて一緒に浩美を殺すつもりだったのでしょう。

私がピースのやってきたことを許せない理由の1つに、女性を狙って誘拐、監禁、殺人をやっていたことです。あのシーンは見ていて気分のいいものではなかったし、ピースのセリフに「君は殺さないでって言うけれど、このまま普通でいることに何の意味があるんだい。 もし君が殺されれば、君の名前はみんな知ることとなるだろうし、君の死を悼んでくれるだろう」という内容のものがあって、それは絶対に違うと思ってました。
ピースが散々言っていた「普通の人」。なんであそこまで普通の人と自分は違うのだということを言っていたのでしょうか。

ピースと浩美が行なってきた事件はマス・メディアが発達していなければ成立しない事件だと思いました。例えば、ピースが殺人をライブ中継すると言った時にその中継をある携帯電話の会社の機種だけに限定したんです。これだって、携帯電話を持っている人が少なかったら成り立たないことではないでしょうか。それにおもしろがってアクセスする人は必ずいるのです(映画中では爆笑問題二人がその役です)そして事件についてチャットで話し合う人達。あれも現在のネットの浸透率の高さをうかがうことのできるものだったと思います。確かにメディアがいいように利用されていたような気はしました。

映画が終わった後、もう1回見に行こうと決めました。そして原作も読んでみようと思いました。とりあえず1回見ただけの感想なので、2回目を見に行ったら何か変わるかもしれません。